恥辱

サクッサクッと


心が削られる音


周りがどう感じているか


本人にもプライドがある。


顔に笑いを張り付けて


サクッサクッと


少しずつ


鋭利な刃物で


スムーズに削り取られ


擦り減らされていく


ちょっとずつ心が壊れていく死んでいく


周りの空気を壊さないように


顔に笑いを張り付けて


何でもないというふうに


周りの人間も本当は気付いている


既に空気は壊れてる


何でもないというのを装う試みは既に失敗している。


それでも他にどうしようもないから


どうしていいか分からないから


皆内心何を考えているか、言葉で形にするよりずっと、痛いほど伝わってくるから


情けなくて耐えられなくなる


顔に笑いを張り付けて


なんでもないふうを装いながら


必死で取り繕いながら


サクッサクッと


ちょっとずつ、でも確実に、


心は死んでいく。

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