第六章15 『転生者スレイヤー』

 螺旋階段を登るとそこは図書館だった。

 おびただしい数の本がこの図書館には蔵書されている。


「ここがバベルの図書館」


「それは一体なんなの?」


「異世界を含むすべての世界の過去と未来が記録されている図書館だよ」


「規模が多き過ぎていまいち想像が難しいな…………」


「例えばミミ達は魔法を行使する時に特定の言葉を唱える必要があるよね」


「そうだね」


「その詠唱の時に唱える言葉は、バベルの図書館に蔵書するための鍵になっているんんだよ。つまりミミ達の世界の人間も無意識でこの図書館を利用しているんだよ」


「つまり魔法はこの図書館の力を借りて使っているだけということ?」


「そうだね。魔法を極めるという事によって、よりバベルの図書館への接続が強くなるからより強い魔法が詠唱可能になる。無詠唱魔術は言語化しないでも脳内で完全にこの図書館への接続が可能な人だね。魔法使いにとっては記憶力と、想像力が重要なのもこれが原因だよ」


「僕も一応魔法は使えるけど、あまり高度な魔法を使えないのは想像力と記憶力が足りないからということなのかな?」


「…………そんなことないよ! 魔法はミミが使えるからきーちゃんは気にしなくて良いよ!」


 ミミが慌ててフォローする


「むぅ…………」


 背中におぶっているミミが慰めのためか、

 僕の頭を撫でてくれた。


「とんでもない大きさの図書館だということは分かるんだけど、これだけ広いと、とてもじゃないけど読み切るのは不可能だね」


「ミミにも正確な大きさは分からない。宇宙が拡大していくのと同じように広がっている空間だから、暫定的に無限の広さと考えてもいいかもね」


「無限かあ………」


 一人呟きながら適当に本棚から本を取り出してパラパラと眺めて見る。書かれている内容はいたって普通の冒険物語、一つ違うところと言えば…………。


「この本は途中までしか書かれていないけど、それはまだ未完っていうことなのかな?」


「未完ともいえるし、それで完成されているとも言える、かな」


「謎かけみたいな答えだね」


「うーん。一言で言うと、何らかの理由で途中で作者が書くのをやめてしまった物語」


「なるほど。だから途中までで終わっているのか」


「書いている途中に死んだとか、単純に飽きたとか、忘れられたとか理由はさまざまだろうけど、結果的に放置された物語ということだね」


「まぁ………いろいろな理由があるから仕方ないことなのかもね。それにしても世界にはこんな膨大な数の本が存在していたとは知らなかったよ」


「そうだね。本が好きなミミでもさすがにこれだけの本に囲まれると圧倒されてしちゃうね…………」


「ソフィアはこのバベルの図書館の司書をしていたといっていたけど、これだけの蔵書量だから管理するのも大変だったろうなぁ…………」


「そうだね。ソフィアは肉体を持つ前は何らかの特殊能力を保有していたと考える方が現実的かもしれない」


 そんな話をしながらしばらく歩いていると、

 図書館の読書フロアのような場所で、


 椅子に座りながらペンを走らせている

 一人の少年の姿を見つける。

 僕はその少年に声をかける。


「はじめまして桐咲と申します。ここはどこでしょうか?」


 少年が僕に話しかける。

 鏡写しのようにそっくりな顔だ。


「ここは全ての世界の記憶が補管されている場所だよ。それにしても君は驚くほど僕にそっくりだね」


「そうですね。まるで鏡を覗いているのかと錯覚するくらい似ているので驚きました」


「ミミには、きーちゃんが一目で分かるけどね」


 えっへんとミミがつるペタな胸を張る。…………鏡写しと言っても僕は全身古傷だらけなのでさすがに僕も誤認するほど似ているわけではないのだけど、雰囲気は確かに似ている。おそらく話の論点が変わるので、黙ることにした。


「ところで、おぶられている女の子はどちら様で?」


「ミミで「僕の妻です」


 ミミの言葉を遮って言い切った。

 一度言ってみたかった台詞ではある。


「おっ…………。そうですか。いや、妻帯者とは…………。意外や意外」


 目の前の僕に似た男は驚きを隠せないようだ。

 軽く、咳払いをして話始める。


「はじめまして、こんにちわ。桐咲さんとミミさん。なんとなく察していると思うけど、僕は君の生き別れの兄弟とかじゃないです。細かな説明ははぶきますが、君と僕は同一の存在です。そして、ここは全ての世界の最上位の階層」


 雑な説明だなと思ったが、この説明下手さが僕と同一の存在だということを動かぬ証拠としてしまっている。悲しい事実である。


「となると、あなたが神ですか?」


「はい、神です…………。と言いたいところだけど、人間です。僕が暮らしていた世界は終焉を迎えてますね。この世界では原典世界などと呼ばれている世界のことです」


「原典世界とは、僕の記憶に薄っすらとある地球のこと? 峰岸亨という転生者も地球から来た人間という話だったけど」


「そう、君と僕は地球という原典世界の人間。だけど峰岸亨という存在は、からの来訪者だね。…………別の物語といった方が正確かな?」


「物語…………?」


「そう物語。比喩的な意味ではなく、そのままの意味で。この図書館に蔵書されている本の一冊一冊が全て一つの世界ということだね」


「そうなんだ………。僕が読んだ時は普通の本にしか思えなかったけど」


「桐咲君のその認識で正しいよ。観測者である僕が朗読し、僕の解釈で読み解くことによって一つの世界として動き出す。ここに置かれている本も、それ単体ではあくまでもただの本に過ぎない」


「へぇ…………」


「きーちゃん。歴史の授業の時みたいに、あんまり関心ないみたいだけど、凄いことなんだよ。宇宙創世の話なんだから。ちゃんと真面目に聞かないと」


 真面目に聞いているつもりだったのだけど、怒られてしまった。分からないことを分かったふりをするのもまずいし。僕なりに頑張っているつもりなのだ。


「…………。続けるね、ここがこの世界の最終到達点。逆側からみると最初の出発点。僕の仕事は物語の朗読創世と、校正修正だ」


「朗読と校正とは具体的に何をしているの?」


「朗読は本を声を出しながら読む。校正は壊れそうな世界に干渉して崩壊をくいとめる。例えば、君の世界に僕の分身たる君を送ったように」


「僕が、君だとすると。失礼ながら君はあまり強くないということかな?」


「基本的にこの階層では死ぬという現象が起きないのと、強い弱いということが意味をなさないから概ね正解だけど。まあ少し、失礼とは感じたよ」


「ミミはきーちゃん強いと思うよ」


 どうやら僕のフォローを入れてくれたようなので

 お返しにミミの頭を撫でてあげた。さすがは嫁だ。

 目の前の男は、リアクションに困っているようだ。


「5年くらい鍛えたから僕もそこそこ強くなったはずだけど、転生当時は周りと比較して特に恵まれた肉体として生まれた感覚はなかった。事実僕では勝てない人間や、異世界からの転生者も多かった」


「僕のコピーだから仕方がないさ。君もおぼろげな記憶にあると思うけど、そもそも僕らの原点世界である地球は他の物語世界と比べても、個体の強さはさほど重要な世界ではなかったのだから仕方ない」


「ところで、君はずっとここにいるの?」


「そうだね…………何京年、いやもっとなのかもしれないけど、ここに居る」


「そんなに生きていたら、ミミなら頭おかしくなりそう…………」


「はは。確かに地球の頃の時間感覚で過ごしていた数年間だけはきつかった。ただすぐに時間感覚は慣れるし、時間に対する認識の仕方も変わってくる。この部屋に居る時は1億年が1日のように感じられたり逆に、1日が1億年のように感じられたり。時間の感覚が曖昧で、どの程度の期間この部屋にいるのかが曖昧なんだ」


「えっと、飽きないの?」


「僕にとっては朗読が仕事でもあり楽しみでもあるわけだから、飽きないよ。それこそ無限に娯楽の種があるわけだからね」


「ここでずっと一人なの? 寂しくない」


「はは…………。たまに寂しいと感じる時もあるけど、それも…………慣れるよ」


 慣れるということは、寂しいと感じることも

 あるということだろうか?


「ところで、校正が君の仕事というのであれば、なぜシオンの暴走は事前に止めることはできなかったの?」


「僕は読むだけで、直接的な干渉はできない。それに間接的な世界への介入を行うための装置であるサクラもシオンという存在に奪われてしまった。だから、苦肉の策として、僕の分身である桐咲君を生みだして世界に送ったというわけだ。そうでもしないと世界が崩壊しかけない状況にあったからね」


「シオンによって世界が破壊されるということ?」


「いや、それよりも大きい規模の話…………。その説明の前に、世界固有の物語容量っていうのがあるのは知ってる?」


「ミミは知ってるよ。世界の持つ総情報量のことだよね。受け止められる器の大きさのことだよね?」


「そうそう。世界という器は基本的には飽和することが不可能なくらいの大きさを持っているんだけど、シオンがサクラを濫用して召喚者を呼んだせいで、世界の受け入れられる容量の限界を突破して器が破裂しそうな状況になったわけだ…………。僕が防げれば良かったんだけどね」


「それは転生者一人辺りが持つ情報量が一つの世界の情報量に匹敵するからだよね?」


「えっと………ミミちゃん。詳しいね。そうなんだよ。基本的に僕含めて人間一人辺りが持つ情報量っていうのは世界に比べれば、宇宙に対しての砂粒程度の情報しか保有していない。僕ですらそれは同様。一方で転生者は一人辺り世界一個分、つまり宇宙一個分の情報量を持っている」


「なんでそんな現象が起こるのかな?」


「物語の願い…………。物語自身が終わらせて欲しいと願うからだよ」


「終わらせて欲しい?」


「そう…………。物語として完結、つまり終わらせて欲しいと望む」


「この部屋にくる途中で読んだ本も途中で終わっていた。あの本も一つの世界ということ?」


「正解。忘却の深淵に捨てられた物語は、今も続いている物語と混ざり合うことでその物語の完結を目指す。これが転生者現象の正体。一度、他の世界に物語の座標を知られてしまえば、後はあまたの他の世界に喰いつぶされるまでその流れを止めることはできない」


「自身の介入によって共死にすることになってもなお、他の世界への介入をやめない理由は?」


「それが忘却された世界の本能だからだよ。例えば、羽虫は灯りに引き寄せられる性質がある。そんな虫たちは例えそれが焚火の中だろうとその中に飛び込んでいく。それと同じような現象だね」


「その物語世界の創造主は? 君よりも上の階層の神が居るということか?」


「いや、いないよ。ここがあくまでもすべての世界の構造上の最上位層。それに、創造主なんていう大層なものじゃない。僕や君と同じ世界で暮らす人間のことだ。一つ一つの世界は人間が想像した瞬間に生みだされ、その物語が観測された瞬間に世界としての生を得る」


「ミミも質問いいかな? なんで物語は完結を目指すの? それはミミの認識だと、自分の世界の終焉と同義ともとらえられるけど」


「うーん。僕にも説明はできない。物語を一つの生命体と捉えるのであれば本能のようなものと考えれば近いのかもしれないね。人間も基本的には、寿命を全うしようとおもうでしょ」


「なるほどね。人の人生を一冊の本と考えれば天寿を全うするのが完結。物語も天寿を全うしたいという本能的な物があるということだね」


「実際はもうちょっと動物の本能に近い物のようだけどね。忘却された物語は、自分の世界では終えられなかった世界を、他の世界で成就しようとする。たとえ共に消滅すると分かっていても。だからこそ世界を守るという観点で、君はよくやってくれたということだ。桐咲君」


「…………いかなる理由があれ僕がやっていたことは人殺しだ。世界を救うためだから赦されるはずなどもない…………。まして、君も神ではないのだから、誰にも赦すことはできないのだろう」


「…………。赦しか。…………確かに僕と、君とでは根本的に考え方が違うようだね。それが肉の檻の中で生きるということなのか」


「双子が別人なのと同じように、改めて君と僕は別人だ。人を殺すという事は、その人間が生みだす未来の可能性を潰すこと。どんな大義があっても正当化などはされない。もしそれを成さねばならないというのであれば、自分が望んだことだからという以外の理由でなければいけない」


「……やはり、君と僕は違う。魂の形が同じでも、住む世界が違うとこうも考えが異なってくるとはね、興味深い。なんでそこまで自罰的なのかは、僕には分かり兼ねるけど。…………これも、僕の可能性の一つということか」


 少し寂しそうに呟いて、こう言った。


「君に世界を救うために罪を背負わせた責任は僕にある。だけど桐咲君。君の言う通り、君の冒した罪を赦すことは僕にもでもできない。そのうえで、更に君に負担を掛ける事になるが、君に僕を赦して欲しい」


「僕が、君を赦す…………?」


「そう、君が僕を」


「ごめん。言っている意味が、分かりかねるな」


「君に更に損な役回りをお願いしようということだ。僕の事を殺してくれ」


「…………無理だ。君もこの階層での死は不可能と言ったばかりじゃないか。さすがに自分が納得してもいないのに、人を殺めることはできないよ」


「じゃあ、別の言い方をしようか。僕の仕事である朗読と、校正を君に代わって欲しい。僕も物語の読者じゃなくて、その世界で生きる人間になりたい。君をみて、そう思ったんだ。再び、人間として生きてみたい」


「君は僕を自罰的な傾向にあると評したけど、僕から見ると君は少々無責任に過ぎるように感じるのだけど…………。っとちょっと上から目線で申し訳ないけど」


「何京年の時間を過ごす中で時間の感覚はもはや僕には無い。だけど寂しさは少しづつ檻のように積もっていく。シオンによる世界介入もそんな僕の心の弱さが付け込まれた結果だ。もう、朗読者としても校正者としても限界。この席は他の者に譲るべきだとも考えている」


「ミミが誤解してたらごめんね。つまり君も疲れちゃったっていうことかな?」


「…………はい」


 たぶん背中のミミはやれやれ的な顔をしているのではないかなと想像してしまった。育った環境でこうも考えが違うものかとは思ったけども、何京年という時間をこの図書館で過ごすというのは、僕の想像できないような孤独があるのかもしれないと思い、責めるのはやめた。


「引き受けるかどうかはともかく、どうやったら引き継げるの?」


「桐咲君がこの椅子に座れば自動的に権限保有者が君に切り替わり僕は死亡扱いになる。死ねば君の略奪テイカーによって僕の朗読と、校正の能力は桐咲君に吸収される。そして僕は再び一人の人間としてどこかの物語で生を取り戻せるというわけだ」


「異能とはいえ、創世の能力なんかを吸収できるものなの…………?」


「もともと略奪テイカーは殺した転生者の、物語世界の吸収と保管を目的とした能力。物語も吸収できるだけの容量を持った器なのだから、もちろん問題はない。転生者の異能吸収はおまけみたいな物だ」


略奪テイカーは、あまり戦闘に使えない能力だとは思っていたけどそもそも僕の中に物語を取りこむことが主な目的だったということだったということだね…………腑に落ちたよ。分かった、君も精神の限界のようだから僕が仕事を引き継ぐよ」


「ありがとう。そしてごめん。せめてもの償いに、君が殺した転生者から回収した君の中に保管されている物語は僕が取りだそう。桐咲君もいろいろな物語を背負ったままではそのうちパンクしかねないからね」


 そう言って彼が僕の頭をかざすと、

 虹色の硝子玉が出てきた。

 美しくも儚い極小の世界。


「これが物語…………つまりは世界」


「そう。忘却された世界」


「そういえばベオウルフという人に同じような硝子玉をもらったんだけど同じものかな?」


 僕は結婚祝いに貰った虹色の硝子玉を手渡した。


「…………これも世界だね。略奪テイカーを持たない物語世界のキャラクターが何故物語の固着化が出来たのかは分からないけど…………不思議なこともあるものだね」


「いろいろと型破りの人だったからね。おそらくユウタとかいう転生者の物語じゃないかな」


「人間というのは面白いね。それじゃあ、硝子玉を本に再変換して本棚に戻そう」


 虹色の硝子玉が淡い光に包まれ、

 本の形に変換され本棚に還っていく。


「ところで君は物語を作れるの? ちなみに僕は書けないけど」


「僕も物語は作れない。だからこそ本の朗読と校正を僕がしているんだ」


「それならミミが未完の物語の代筆をしてあげる。それで、きーちゃんが朗読と、校正をすれば、全て解決!」


「君には物語が書けるのか? 物語を書くことは僕の能力では不可能。つまり、本当に文章を書く才能が無いと不可能という意味なんだけど」


「うん。ミミには書きたい物語はたくさんあるよ。いままでは読んでばかりだったけど書きたい。それに何京年だか、それ以上の年月という無限の時間があるわけだし、夫婦で仕事を分かち合えばできないことなんてないよ。ね、きーちゃん」


「ああ、そうだね。僕は書けないけど、朗読と校正くらいならなんとかできると思うよ」


「校正は当面の間はミミもダブルチェックするから、大丈夫。声は小さいけど、いい声しているからきーちゃんは朗読には向いていると思うよ」


「なんだか楽しそうだね…………良かった。それじゃ、僕はこの部屋から出てどこかの世界に行くよ。もし、僕が居る物語を見つけたら、丁寧に朗読してね桐咲君。それじゃあ、バイバイ」


 そういって彼は椅子から立ち上がると、

 薄くなって消えた。


 ―――――――――――――――――――

 最高権限者*の心音停止を確認

 おめでとうございます 


 「略奪テイカー」の発動条件が満たされました

 「朗読」と「校正」の所有権が譲渡されます


 「朗読」と「校正」の略奪に成功しました

 ―――――――――――――――――――


「どうやら僕への能力引継ぎは成功したみたい。今の僕には朗読と校正ができる。異能と同じだけど、さすが元は同じ存在だっていうだけあって、違和感は一切ない。これなら…………使えこなせそうだ」


「そっか! よかった! それじゃあミミは、転生者達の居た世界の物語を紡ぐね」


「長い結婚生活になりそうだけど、ミミと一緒なら寂しくないね」


「それじゃー! 第零課正史編纂室を始めるよー!!」







               おしまい




 


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