21.名作を
名だたる彼らは 世に名作と呼ばれるものを生んだ
彼らはそこに心を忍ばせ それら名作に命を吹き込んだ
命を吹き込まれた作品は 大人たちを楽しませ 子供たちを喜ばせた
それだけで名作と呼ばれるに相応しく
それだから心のこもった作品として世に残る
名作は当然のように感動を生む
何度でも読みたくなるのは また観たくなるのは いつまでも聴いていたくなるのは
味わった感動に酔いしれたり 励まされたいと思うから
感化されて 自分も名作を生んでみたいと思わせてくれるから・・・
生み出すためには 多くの時間を要す
それに対し 書かれた作品を読み終えるのは一瞬とも言える
この事実はただの当たり前に過ぎず 当然の如く皮肉ではない
だから生む側も読み手も さして気に留めることはない
前者はその要した時間の中 生むことの歓びで一杯であるし
後者も一瞬とは言え 楽しんでいるその間 喜んでいるその間 命を削っている
名のない我らには 世の名作たちが必要である
我らが名を得るためには 世のすべての作品を糧にし 名作を我らの手で生む必要がある
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