3.無能者

思いを言葉にする能力には長けている という自負は中中に棄てがたい

韻を踏む能力が人並みに優れている という自信はどこに仕舞えば・・・


自負・自信は逆手にとれば 図に乗ることも 付け上がることも出来る

しかし 決して そうなりたいのではない

図に乗れば 付け上がれば どうなるかを知っているのは 外でもない自分だ


思いを言葉にする能力には長けていても 思いを行動に起こせる勇気はない

韻を踏む能力が人並みに優れていようが それが人を幸せにする力とはならない


勇気もなければ力もない そんなことでは いざという時 言葉を失うだろう

そして知るだろう 図に乗っていたことに 付け上がっていたことに

井の中の蛙の能力など高が知れている 長けてはいない 優れてすらいない・・・

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