28. Coleus



 ひとしきり喜び合った理里たちは、ひとりひとり大の字になって道路に寝転がる。


 蒼空あおぞらを眺めた理里が、おもむろに問うた。


「そういや吹羅ひゅら、なんで毒の牙をアタランテに使わなかったんだ? いくらあのヒトでも、お前ヒュドラの毒なら流石に通じたと思うんだけど……」


 吹羅、すなわちヒュドラの毒は、神話上でも多くの英雄をほふった凶悪なものだ。前世において、彼女自身は大英雄・ヘラクレスにたおされたものの、彼女の死後も、毒は神話の端々で猛威をふるった。


 その強力な毒を備えた牙を、一度として吹羅は使わなかったのだ。蘭子を殺害することで、他の英雄と戦闘になる事態を避けたかった、とも考えられるが、皆が消耗する前の段階であれば、そうなったとしても勝ち目はあるはずだ。むしろ、蘭子という強大な戦力を削るメリットの方が断然大きい。


 だというのに、吹羅は蘭子を殺そうとしなかった。それはなぜなのか。

 理里の疑問に。彼女は寝転がったまま、首を横に振った。


「この段階で総力戦になるのを避けたかった、というのもありますが……も、たまには正しいと信じられることをしてみたかった。それだけですよ」


「ふうん…………ん?」


 ニヒルな笑みを浮かべる吹羅に。どことなく、理里は違和感をおぼえる。


 その正体に、最初に気付いたのは珠飛亜すひあだった。


「ヒューちゃん、今自分のこと『わたし』って言った!? 言ったよね!?」

「えっ!? わたし、そんなこと言いましたか…………あっ」


 失態に気付いた吹羅は口元を抑える。


「おっ? 厨二ちゅうにキャラ崩壊か?」


 希瑠があおりをかける。ブンブン、と吹羅は両手を振って否定する。


「ち、違いますとも!? そう、我こそは不死の毒蛇にして全ての異能を無効化する『真理の超越者ビヨンド・ザ・トゥルー』! 最凶にして不滅の我が、そのような軟弱な一人称など使うわけがないのだぁ!」


「へえ……じゃあ、今のは何だったんだ?」


 意地の悪い声を向ける理里に、吹羅は寝ころんだままフレミングの左手をひたいに当てる。


「あ、あれは我の中に眠る黒焔龍こくえんりゅうが、一瞬だけ我が肉体を乗っ取ったのだ。ふふ……力を制御できぬ身というのは不便で困る…………あ、姉上!? 何がおかしいのですかっ! 大兄上は今すぐその引き笑いをやめなさいっ! なっ……我が宿敵ともまで!? いったい、なんだというのですかぁ~~っ!!!!!!」


 晴天に、哀れな蛇の慟哭どうこくがこだまする。





「……なあ、手塩テセウス。私は、負けたのか…………?」


 動画を見ていた時の?膝立ひざだちの態勢から、微動だにしなかった蘭子が、幾分ぶりに口を開いた。


 手塩は、それに感情の無い声で返す。


「ええ。負けましたね」


「……そうか……」


 再び、蘭子は押し黙ってしまう。


 少し離れたところでは、いつものように麗華れいか籠愛ろうあいにちょっかいを出し、その横で天馬が鼻を鳴らしている。を見届けるまでは、彼らは帰らないと言った。


「……テセウス」

「……何でしょう?」


 今度はなかば不機嫌そうに、手塩はこたえる。だが、彼の態度など目に入らない、とでも言うような、虚空を見つめる目で蘭子は続けた。


「とても……とても、不思議な気分なんだ。

 私は負けた。それは確かなことのはずなんだ。この眼で、先ほどの動画を何度も確認したからな。だが私は今、とても安らか気持ちなんだ。例えるなら、そう……『昼下がりの森、暖かな木漏れ日の中で、微睡まどろみのふちにいる』ような。この……この安らぎは、いったい何なのだ?」


 蘭子の表情は、形容しがたいものであった。


 笑っているようで、泣いている。怒っているようで、冷静である。全てが織り交ざった、ひとつの「顔」だった。



「……悔しくは、ないのですか?」



 手塩は問いを返す。すると、蘭子の顔が、くしゃっと潰れた。


「悔しいさ……! とてつもなく悔しい! 己の全力を賭して、それでもなお敵わなかった……! 悔しくないわけがないだろう! …………だが、」


 ぼろぼろと涙を流す蘭子は、そこで、元のたいらかな表情に戻る。


「それよりも、この『安らぎ』が上回っているんだ。本当に、不思議なんだ……悔しいようで嬉しい。悲しいようで爽快感すらある。これは、どいう感情なのだ……わたしには、わからない」


「……ふむ」


 手塩は、ひとときあごに右手を当て。やがてその手を外し、口を開いた。


「貴方は、『自分』から解放されたのでしょう」


「なに……?」


 その時、はじめて蘭子の視線が動いた。


「『自分』からの解放、だと…………?」


「ええ、その通りです」



 くい、と眼鏡を掛け直し、手塩は続ける。



「貴方は、『最速』であることにらわれすぎていた。『最速』であることこそが自分の誇りであり、それが消えれば存在している価値など無いと。


 ですが……最速であるあなただけが、あなた自身なのではない。人間は多面的なものです。『柚葉高校の三年生である、田崎蘭子』『生徒会役員である田崎蘭子』『田崎家の長女・蘭子』……いろいろな属性をあなたは持っている。それら全てが合わさって、ようやく『田崎蘭子』という人間だ。『最速の英雄・アタランテ』とは、その一面に過ぎない。


 だが、それをわきまえず、あなたは『最速の英雄』であることに固執こしつしつづけた。そのアイデンティティを重要視し過ぎて、他のものは何も見えなくなっていた。人間とは、それぞれの面の総体であるというのに、その自然に反していたのです。

 そして、自分が自分の信じる『最速』でいられなかったことに、苦しみ続けていた。その事実を受け入れられなかった。一度だけの敗北が、不本意なものであったというのもあるでしょうが。


 しかし……今回の貴方は、全力を出して戦った。戦えた。その上で敗北した。そのことで、『最速』というかせを脱ぎ捨てることができたのでしょう。『神速の乙女・アタランテ』ではなく……『田崎たさき蘭子らんこ』というひとりの人間に、あなたは生まれ変わったのです」



 わずかばかり、手塩は目を細める。


 静かに聞いていた蘭子の口元に、笑みが浮かぶ。

 が、それは今までの愉悦によるものではない。心からの満足、爽やかな風が心の中に吹いたことによる、自然な笑顔だった。


「そうか……『田崎蘭子』、か。……そう考えると、なんだか響きの良い名前だなあ。蘭子……蘭子か、うふふ」


 かつてない、清らかな笑顔を浮かべ。蘭子は空を見上げて、立ち上がった。



「さて! わたしは、勝負のをしてくるとしよう。

 テセウス。お前もいつか、『手塩てしお御雷みかずち』になれるといいな」



 手塩の肩を叩いて。蘭子はゆっくりと、理里たちの方へと歩き出す。



 その背中を見守る手塩の表情は、沈鬱ちんうつであった。



「私には、きっとなれない。たとえ人間がどういうものか弁えていようと、私はきっと、『テセウス』でしかありえないのです」



 胸の奥に、わだかまる泥を抱えて。手塩は、いつまでも立ちつくしていた。







「おい、理里君!」


 突然呼びかける声に、理里はがばっと飛び起きる。


「はいっ!? ……っ、て!?」


 起き上がった先、立っていた蘭子の姿に理里は仰天ぎょうてんする。



「な、なんで全裸なんですかぁ!」



 獅子化形態から、元の人間にもどった蘭子は、その鍛え上げられた裸身を陽光のもとにさらしていた。激流に濡れた肌が眩しい。


「なんで……と言われても、獅子化の時に衣服がはじんでしまったからな。おまえたちのように『魂の中に取り込む』などという芸当はできんのだ、諦めろ」


 ばさっ、と濡れた黒髪を蘭子は振る。


 その彼女の前に。唐突に、かなりサイズの大きい紺色のブレザーが投げ込まれた。


「……なんだこれは」


 蘭子の視線の先では、籠愛ろうあいが背を向けている。


「『着てください。でないとそちらを向けない』、だって。籠愛ローちゃんが」


 隣に居た麗華れいかが籠愛の言葉を伝えると、不満げながらも、蘭子はそれを羽織り、ボタンを留めた。


「……さて。覚えているか? この勝負のルールを」


「……ああ」


 蘭子に問われ、理里は答える。蘭子が勝った場合、怪原家は皆殺し。理里が勝った場合は、蘭子は今後いっさい、怪原家に危害を加えない。


 そう、確認すると。


「違う違う! ひとつ、大事なことを忘れているぞ」

「えっ……他に何かありましたか」


 怪訝な顔をする理里に、蘭子は人差し指を振る。


「チッ、チッ。はじめに言っただろう?

 君が勝てば、今後君らに手出しをしないことに加えて……『君の言うことを、何でも一つ聞こう』と」


「……あっ」


 蘭子の言葉でようやく理里はおぼろげに思い出す。あの時は希瑠が金蹴りをされるなど、色々と衝撃的なできごとが多すぎて、忘れてしまっていたのだ。


「どんなことでも、私は実行に移そう。『死ね』でも構わんし、『どこか遠くに消えろ』でもいい。『3回まわってワンと鳴け』でもいいぞ。もちろん、方面でもいい……君のお姉さんにできないようなことを、きっとしてやれると思うぞ?」


「……ちょっとランちゃん、何考えてるのっ!? それおねえちゃんガードかかるからね!? ……りーくん、方面は絶対ナシだから」


 ぎろり、と珠飛亜が理里を睨む。


「い、言われなくてもやんねえよ!」


 言い返しながらも後頭部を掻いて、理里は考え込む。


 正直なところ、全く何も思いつかない。「死ね」と言ってしまえば、これまで蘭子を生かした状態で勝利しようとしてきた、家族の努力が無駄になってしまう。「どこか遠くに引っ越してくれ」あたりが無難である気はするが、それでは何となく後味が悪いように思う。屈辱を与えるのも同じ理由でダメだ。かといって、くだらないことに使ってしまうのももったいない。


 思い悩む理里に、希瑠が後方からささやきかけた。


「理里、忘れるなよ。そいつはオレの〇玉を蹴った女だぞ……」


「ああ……そうだっけ」


「いやごとォ!?」


 ぐいん、と希瑠がのけぞる。すると、珠飛亜が苦笑した。


「お兄ちゃんのタマなんか、なくなったところで誰も困んないでしょ。ニートの血が継承されなくて、世界は平和になるよ」


「ごはぁ! 辛辣しんらつゥ!」


 希瑠が血を吐いて倒れる。……割と本気で心配しながらも、理里は黙考する。


(最適解が、あるはずなんだ)


 目の前から消し去ったり、屈辱的な行為をさせるのではない。もっと気持ちのいい、最良の答えが。



 そう思って、周りの皆の顔を見回す。



 珠飛亜。希瑠。吹羅。遠くに倒れる恵奈。にやけ顔の麗華。いまだに背を向けたままの籠愛。なぜか立ちつくしている、手塩。



 そして――田崎、蘭子。



 墨のように真っ黒な髪は風になびき。ワンサイズ大きいブレザー1枚のみを身にまとい、雄々しく、迷いのない眼で、すっくと立っている。



 敗者であるはずなのに、その表情はどこか清々すがすがしい。理里たちに負けたことで、何らかの「解答」を得たような。春の朝に吹く風のような清らかさが、その眼にあった。


 その時……理里の心に、ひとつの「願い」が生まれた。



「決めました」



 蘭子に負けず劣らず、清廉せいれんな瞳を理里は向けた。


「何なりと。仰せつかろう」


 踊る前の道化アルルカンのように、蘭子はお辞儀をする。その、彼女に向かって。


 理里は。頭を下げ、右手を差し出した。





「僕と、になってくださいっ!!」





「……………………………………………………は?」



 その場に居る、全員の目が点になる。



「りーくん、何言ってるの!?」

「理里、お前……こいつが何をしたのか忘れたのか。オレの玉を……」

「我が宿敵よ。さすがに、朋友ともは選ぶべきではないか……?」



 兄妹たちは必死に止めようとする。だが、理里は彼らの方を見て、笑った。


「この人が、とんでもない人間だってことは分かってるよ。俺たちも相当困らされたし、苦戦した。

 けど……この人の中には、どこか『芯』があるんだ。一本通った筋がある。この人なりの正義があって、悪がある。どこか、『美しい心』の持ち主なんだよ。

 だから、この人と仲良くなってみたいって。そう、思ったんだ」


 その、あまりに純粋な笑顔に。珠飛亜たち兄妹は困惑する。


「仲良く……って言ってもさ……」

「こいつと、か……?」

「うむ、早急に取り消すべきだと我は思うぞ」


 彼らは知っている。味わわされている。蘭子が、どれだけ厄介な女かを。

 もちろんそれは、理里も同じだ。そのうえで、彼女と仲良くなれたなら、どんなに素敵かと。彼女と友情を結べた時、きっと、世界中の誰とでも仲良くなれるのではないか。そう思ったのだ。


 そして……その、突拍子もない願いを受けた、この女は。


「……ふふ。ふはは。あはははは、あっははははははははははははははははははははははははは!!!!」


 腹を抱えて、笑っていた。


「キミは、やはりおもしろいなぁ! このわたしと? さっきまで激闘を繰り広げたこのわたしと、『友達』だと! あっはははははは!」


 涙すら浮かべて、蘭子は笑い続ける。どうやらツボに入ってしまったらしい。


「まったく、友人などというものは、頼んでなるものではないのになあ。だいたい、それは命令でも何でもないではないか。『お願い』というんだ。


 ……だが、ああ。認めようとも。勝者の『命令』、たしかにたまわった。たった今からわたしたちは、『ともだち』だ!」


 がしっ、と理里の右手を掴む、力強い手。史上最も切迫した「かけっこ」を闘った、蜥蜴と獅子は、互いに笑顔を交わした。


 怪原家vs田崎蘭子の「かけっこ」は、これにて閉幕である。






綺羅きら。……綺羅?」


 優しく低い、少年と青年の間あたりの声に。綺羅は意識を取り戻した。


「……おにい、ちゃん?」


 重い目蓋まぶたを開けた、文字通り目と鼻の先で。大きく睫毛の長い、女性的な瞳が、にこっと細められる。


「よかった……、勝ったんだな」


 まるで少女のような、丸い頬をほころばせて、少年が――理里が、綺羅に微笑ほほえみかける。


 綺羅は、理里に抱き上げられていた。理里が去った後、己の中に眠る『獣』との戦いで意識を失った、そのアスファルトの上で。


「え、えっと……」


 にわかに綺羅が頬を赤らめ、理里から目を背けると。


「……!」


 振り返ったその先に。彼女の、「宝物」が集まっていた。


「きーちゃん、大丈夫だったんだね! よかったぁ、おねえちゃん心配で心配で……うるるっ」

「本当、よかったぜ……! きーちゃんに何かあったら、俺はもうどうしていいか……!」

「我が魂の片割れよ、よくぞ煉獄れんごくより舞い戻った! さあ、祝いのさかずきを交わそうではないか!」

「アナタたち、まだ中学生でしょう……? ごめんなさいね、きーちゃん。よく、がんばったわね」


 めいめいに、家族には疲弊の色が見える。希瑠は珠飛亜に、恵奈は吹羅に支えられて、どうにか歩けている状態だ。


 が……彼らの表情は、安らぎに満ちている。それはおそらく、「全てが、とどこおりなく終わった」ことに対する安心感。


 ぱあっ、と、綺羅は顔を輝かせ。理里の方に向き直る。


「お、おにいちゃんたちも、かったんだね……!」


「ああ、もう大勝利さ! ……って、ホントは結構ギリギリだったんだけどな。こいつの、おかげかな」


 そう言った理里の視線が、綺羅の太腿ふとももを抱える、彼自身の腕に移る。つられて目を動かした綺羅は……驚いた。


「こ、これって……!」


 理里の左手首に結ばれているもの。それは、あの時綺羅が渡した、赤いリボンだった。


「このリボンには、何回も元気をもらった……くじけそうに、あきらめそうになっても、このリボンを見れば頑張れた!

 ありがとうな、綺羅。おにいちゃんと一緒に、走ってくれて」


 満面の笑みで、理里は心からの感謝を語る。その瞬間、綺羅の心に、甘酸っぱい幸福感の奔流が押し寄せた。



「うっ……ひくっ」



 気が付くと、綺羅は涙を流していた。嗚咽おえつが漏れる。


「どうした、綺羅!? どこか痛むのか!?」


 途端に、ぐっ、と理里の顔が近づく。他の家族も心配そうだ。


 しゃくり上げるのを必死に抑えつつ、綺羅は口を開く。



「う、ううん、なんでもないの。おにいちゃんがかった、ってきいたら、うれしくて……」


「な……なぁんだ、そんなことか! 驚かせるなよまったく、ははは」



 半ば戸惑っているようではあったが、理里に再び笑顔が戻る。珠飛亜たちも、安堵あんどの笑みを浮かべていた。


「……さあ、帰ろうか! 母さん、今日の昼ごはんはどうする? 俺と珠飛亜、吹羅あたりで作ろうか?」


「そうねえ……今日はもう、何か作る体力もないし。でも、あなたたちも疲れたでしょう? ……ピザの出前でも、取りましょうか」


「よっしゃああああああああああああああ!!!!」


 即座に歓喜の叫びをあげる、兄や姉たちを見て。綺羅は、理里の腕の中、幸せを噛みしめていた。



(おにいちゃん…………だいすき、だよ)



 身体の力を抜き、体重をより理里に預ける。



 きっと、この想いを伝えられる日は来ないのかもしれないけれど。理里が、希瑠や珠飛亜が、吹羅が、母がいること。彼らのそばにいられること。それだけで、綺羅は幸せだった。


 いつか、訪れる別れのときまで。できるだけ、このヒトのそばにいられますように。そう、願う綺羅だった。






《第1章 第4節「天馬騎士と氷の獅子」に続く》

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