枯死せる世界

冬枯れの木立が寂しい。あの色はなんというのだろう。

死の色だ。僕は、立ったまま死んだ者たちを眺め思う。

冬は死の季節。なのに、僕たちは抗って暖かさを造り出し生きている。

この冬を越えるものが、何一つとして無くなればいい。

暖房の効いた部屋の中。窓の外が全てになることを望んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る