第9話 総統のお仕置き
此処はとある郊外のスーパー。
午後の少し閑散とした時間帯だ。
その駐車場にたむろする美女と五人の男たち。
美女は五人の男にそれぞれ一万円札を渡す。
「これで買い物をして来なさい。罰ゲームですよ」
美女は5枚のカードを男たちに配った。
「さあ、このカードに書かれている物を買ってくるのよ」
「マジか!」
「嘘だろ?」
「これは……」
「信じられない」
「はあはあ」
五人はそれぞれ放心状態だった。
アリ・ハリラーの尻を蹴飛ばし美女が促す。
リュウはそのカードを見ながら震えていた。
「なんてこった。こんなもの、どうすりゃいいんだ……」
リュウの手の中にあったカードに書かれていた商品とは……『妊娠検査薬』だった。
ブレイは狐耳を震わせながらカードを見つめていた。
「こんな買い物する男の子なんて痛すぎる……」
ブレイの手の中にあったカードに書かれていた商品とは……『生理用品』だった。
ゲップハルト腹を震わせながらカードを見つめていた。
「こんな買い物をさせるなんて酷すぎる……」
ゲップハルトの手の中にあったカードに書かれていた商品とは……『美白用乳液』だった。
ノラベルは肩を震わせながらカードを見つめていた。
「こんな買い物をさせるなんて悲惨すぎる……」
ノラベルの手の中にあったカードに書かれていた商品とは……『女児用のショーツ』だった。
アリ・ハリラーはそのカードを見つめ涙を流していた。
「こんな買い物をさせるなんて嬉しすぎる……」
アリ・ハリラーの手の中にあったカードに書かれていた商品とは……『ブラジャー』だった。しかも、サイズはGカップ以上と指定されていた。
「なるべく若い女性が担当しているレジに並ぶこと。他に買っていいものは避妊具とユンケルよ。監視しているから逃げようなんて思わないことね」
ゲップハルトが美女に質問する。
「アリ・ハリラー様は喜んでいるみたいですが、何かの間違いでは?」
「気にしなくていいわよ。あいつの行動は一部始終盗撮している。涎を流しながらブラを選ぶシーンをしっかりとね。うふふふふ」
美女は命令する。
「制限時間は三十分。さあいってらっしゃい。この変態共!」
4人は羞恥に溢れ、そしてアリ・ハリラーは歓喜に溢れて買い物をしたという。
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