魔女っ娘探偵 ♡ アルヴァーレ

暗黒星雲

第1話 いきなりピンチで困ってます。

 ここはとある倉庫内の空間。今は使用されていない倉庫はカビのにおいが漂い埃が積もっている。深夜、薄暗い明りの中で狂宴が始まっていた。


「ぐへへへへ」


 ゲップハルトは下卑た笑みを浮かべる。でっかい腹をゆすりながらニヤニヤと笑うその顔は醜悪そのものであった。


「きゃー。やめてぇー、そこ触っちゃいや~ん♡」

「あはあん。いやいや♡」

「うごごうがああ」

 

 幾多の触手を持つ触手マシンに手足を絡め捕られ、身動きができなくなっている美少女が三人。白、赤、グリーンの魔法少女衣装に身を固めた巨乳三人組であったが、ゲップハルトの罠にあっさりと嵌り、その触手に拘束されているのだ。


 触手に口を侵され、スカートを破かれて股をまさぐられているリーダーのヴァイ。ショーツを脱がされ尻を撫でまわされているブラン。そして、胸元を破かれ豊かな胸をさらしもまれ続けているているレイス。この三人は内閣魔法調査室内のユニット「魔女っ娘探偵アルヴァーレ」なのだ。しかし、毎度役立たずなのである。


「姫。助けに来ました!」


 そこに現れたのは探偵助手のハルト君。しかし、二人の男がその行く手を遮った。


「貴方の相手は僕だよ」

「俺もいるぜ」


 狐耳を尻尾を持つブレイと長身で大柄な青年リュウだった。

 ハルト君はブレイに向かっていく。鋭い踏み込みで攻撃を仕掛けるハルト君であったが、ブレイも譲らず互角の格闘戦を展開していた。だが、その均衡をリュウの魔法が破る。リュウの右掌から放たれた激しい炎がハルト君の全身を焼き焦がす。


「ぐがああああ」


 苦悶の声を上げ黒こげとなったハルト君は動かなくなってしまった。


「ふふふ。呆気ないものだな“魔女っ娘探偵アルヴァーレ”もたかが知れている。さあ、もっとやれ触手マシン。こいつらを全裸にして凌辱しろ。ぐははははは」


 幾多の触手は三人の衣類をすべて剥ぎ取り全裸に剥いてしまう。揺れる巨乳に見入る男が三人。

 

「ぐへへへへ。この眺めはたまらんな」

「はあはあ。もう我慢できないよ、襲っちゃってもいいかな?」

「俺ももうギンギンだ。準備はOKだぜ」

「触手マシンでイカせてからだ。私たちのアレが欲しい欲しいと懇願するまで待て」


 触手は粘液を分泌しながら三人の少女を凌辱していく。粘液でぬるぬるになった秘所へと太い触手をこすり付けられ三人の少女は性感を高められていく。


「あああ、嫌あ! 感じたくないのに感じちゃう!!」

「ダメダメ、そこ弱いの。つつかないで」

「うあ、あああ、あばああ」


 既に口を侵されている少女は言葉にならないがもう絶頂は近いようだった。ほかの二人もすでに余裕はない。


 そこへ黒い十字手裏剣が数本飛来し触手を切断した。


 口を侵されていた少女の触手も切断され、リーダーのヴァイがつぶやく。


「助かったわ。ララ室長よ」


 暗闇の中から現れたツインテールの金髪少女が徐に名乗りを上げる


「私は黄金仮面。今宵、巷を汚す悪を打ち払いにやってきた」


 明らかに小学生といった体格。黄金のアイマスクをつけているのだが、正体はバレバレのようだった。


が飛んで火にいる夏の虫とは貴様のことだ。ララ室長。おまえさんの貧乳もその触手でいたぶってやる。ぐへへへ」


 わざと知らんぷりをしている律儀なゲップハルトの合図で、触手マシンがさらに三体現れた。一体でアルヴァーレの三人を拘束していたあの触手マシンが三体である。


 ララ室長は懐から“くない”を取り出し素早く投擲する。ララの投げた“くない”は触手の根本であるコアの部分を正確に居抜き、すべての触手は動かなくなった。


「ぐぬぬ。私の可愛い触手ちゃんをやりおって。ブレイ! リュウ! やっておしまいなさい!!」


「はい。ゲップハルト様」

「わかったぜ」


 神速の踏み込みで拳を繰り出すブレイの鳩尾みぞおちをララの側脚がとらえていた。ブレイは倉庫の壁を突き破って遥か彼方へとすっ飛んでいく。

 リュウが炎をまとい、炎の剣で切りかかってくるのだがララの姿は其処にはない。瞬間的に背後へと移動したララはリュウの尻を蹴り上げていた。リュウは倉庫の天井を突き破り遥か彼方へとすっ飛んでいく。


「この化け物室長め。これでもくらえ!!」


 ゲップハルトが構えているのはRPG7。成形炸薬を弾頭に持つ携帯ロケット弾だ。彼は迷わずに引き金を引きロケット弾はララの方へ向かって飛翔していく。しかし、ララはそのロケット弾を空中でつかみゲップハルトへと投げ返した。

 そのロケット弾はペップハルトの豊かな腹に命中し、ゲップハルトもロケット弾と一緒に倉庫の壁を突き破り、遥か彼方へとすっ飛んでいった。


「ふん、不発でよかったな」


「ララ様」

「室長」

「お姉さま」


 触手の粘液でべとべとになり、欲情して絶頂を迎える一歩手前で放置されていたアルヴァーレの三人がララに抱きついてくる。しかも全裸で。


「あああん。私の火照りを鎮めてくださいませ」

「私が先でございます。お姉さま」

「室長。もちろんリーダーの私が優先でございます」


「この馬鹿者。私はそんな趣味はない。早く離れろ!!」


 とか言いつつ、無下に引き剥がすことができないララ。三人の巨乳美少女に絡みつかれヌルヌルのグチョグチョになる室長であった。


 その時、倉庫の外では巨大な二足歩行ロボットが様子をうかがっていた。そのロボットは全長が数メートル。頭部にタンデム複座の操縦席が設置されているが、装甲や風防はなくオープンスタイルであった。


「やはりあの室長には敵わないか」

「そのようです。元締め」

「これなら勝てるのか」

「もちろんです。このエクセリオンは無敵です」

「自信満々だな。ノラベル将軍」

「勝って見せましょう。アリ・ハリラー様」


 倉庫の中ではキャッキャウフフ、あはんいやんの嬌声が木霊していた。






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