ノヴァゼムーリャの領主

文野さと(街みさお)

第1話 0.主な登場人物と地名・用語

登場人物紹介と地名・用語など。

※ 物語の進行によって増えたり、変変更したりします。


<主な登場人物>

◇レーニエ

本編の主人公。公式にはレーニエ・アミ・ドゥー・ワルシュタール。しかし、真の名ではないらしい。エルファラン国最北の地、ノヴァゼムーリャの若き新領主。常に黒い衣をまとい、マスクで顔の上部を隠している。18歳。


◆ファイザル

名はヨシュア・セス。国境警備隊長。国軍での地位は大佐。経験豊かで冷静沈着な軍人。過去には南の国境の最前線で戦ったと言う噂。30歳くらい。


◇フェルディナンド

通称フェル。レーニエの小姓。主を崇拝している。気が強い。12歳。


◆サリア

レーニエの侍女。明るく、さっぱりした性格。お菓子作りが得意なフェルの姉。19歳。


◇セバスト&オリイ

セバストはレーニエの家令。フェルとサリアの父。何事も器用にこなす。オリイはその妻。料理が上手な働き者。嘗ては王宮の侍女をしていた。夫婦ともどもレーニエに愛情を注ぎ、忠実に仕える。


◆ジャヌー

ファイザルの従卒の若い兵士。20歳。金髪の快活な若者。


◇アダン&ヒューイ、アーリア

アダンは村のリーダー的存在の壮年の男。ヒューイは末の息子。14歳。アーリアはその妹。


◆キダム

領主村、村長。この付近の村々の代表。穏やかな人物。


◇オーフェンガルドとナディア

名はパトリス。階級は少佐。下級貴族でファイザルの後任でノヴァゼムーリャ国境警備に就く。ナディアはその妻。眼鏡をかけた優しい女性。


◆セルバロー(JJ)

名はジャックジーン。豪放磊落なファイザルの元相棒。「雷神」の異名をもつ美丈夫。


◇ハルベリイとドルトン

軍の諜報機関をまとめる人物。軍の重鎮だが、表に出ない。

ドルトンはハルベリの一番近くにいる人物で商人、貴族などの様々な顔を持つ。ソリル二世の信も厚い。名はアストラ。


◆ドルリーとフローレス

ドルリー、名はサイラス。エルファラン国軍の将軍の一人。豪快な人柄だが、人情に厚く、懐が深い。ファイザルの元上官。

フローレス、名はラルフ。ドルリーと同じく将軍。温厚で紳士的。下級貴族で元老院議員。


◇ソリル二世

エルファラン王家、現国王。正式にはアンゼリカ・ユール・ディー・エルフィオーレ。女王で賢君、独身のため、処女王などと呼ばれている。40歳くらい。


◆ブレスラウ公爵(故人)

正式にはレストラウド・サン・ドゥー・ブレスラウ。ブレスラウ公家は筆頭公爵の位を持つが、彼自身は養子。神将と呼ばれた伝説の人物。16年前に南の戦場で戦死。享年22歳。出生にも死因にも謎が多い。


◇ルザラン摂政

ソリル二世の弟だが脇腹。穏健でやや体が弱い。一男一女の父。長男のアーベル(15歳)はソリル二世が指名した次期国王。長女はラーラ王女、10歳。


◆アルバイン三世

ソリル二世と、ルザラン摂政の父。老獪で陰険な政治家。レーニエが二歳の時に病死。


◇ドーミエ

「バルリングの大熊」の二つ名をもつ、勇猛なザカリエの将軍。政治的野心を持つ。



<地名>

★エルファラン

舞台となる国。首都はファラミア。王政だが、元老院を持っている。歴史は古く、この大陸では大きな国の一つ。人口は約800万人。南に多数の鉱山、東には豊かな穀倉地帯を有す。商業も盛ん。南の国境付近では、新興国ザカリエからの侵攻を受けている。


☆ノヴァゼムーリャ

エルファラン国の最北の地方の名。王室の天領(直轄地)。土地は豊かではなく、冬は厳しく長い。10あまりの村が点在しており、それぞれに村長(むらおさ)がいて、自治を行っている。

その中心は領主村で、領主館がある。その北に北国境守備基地があり、セヴェレ砦という。総勢千人の兵士が守っている。いくつかの基地に分かれているが、最大のものは領主村の北にあり、指揮官ファイザルが常駐している。


★セヴェレ山脈

ノヴァの地の北にそびえる山脈。高く険しい。セヴェレ川、リーム川など、数々の川の源。その北限は北碧海という、セヴェレ山脈の北に広がる海。冬はよく荒れる。海洋異民族の住む島々がある。


☆セヴェレ川、リーム川

セヴェレ川は、セヴェレ山脈から流れる。基地の周辺を蛇行し、ノヴァゼムーリャの東の海にそそぐ。

リーム川は、セヴェレ川と源を同じくするも、比較的穏やかな流れ。木材の運搬の際にこの川を利用する。


★ザカリエ

エルファランと南で自由国境を接する新興国。エルファランの鉱山地帯に侵攻しようとしている。首都はザール。


☆ウルフェイン平原

エルファランとザカリエの間に広がる起伏に満ちた平原。沢山の優良な鉱山があり、戦争の舞台となっている。


★ウルフィオーレ

エルファラン最南端の町。戦火で荒廃している。ファイザルの故郷。




<用語>

●40年前の戦

ノヴァゼムーリャに起きた最後の戦い。北の海洋民族によって侵攻され、軍の力で何とか撃退するも村人に多大な死者が出た。当時の領主、ゴドフリ―も戦死。


○エルファラン国軍

国軍(陸軍)総軍は約20万人。世襲、あるいは志願性であるが、非常時には徴兵もある。東西南北国境と首都ファラミアに必要に応じて師団が置かれている。一師団は約1万人で、南の戦場には約10個師団が派遣されている。他の部隊は東西の国境や、国土の警備、治安保全に携わっている。因みに北の国境にはファイザル大佐を指揮官とする約千人の国境警備隊で、若い兵士の訓練および育成をも担っている。


●リルアの花

北国の冬に咲く薄紅色の野生の花。芳香を有する。


○リベル

距離を表す単位。1リベルは1メートルぐらい。1デリベルは1キロメートルぐらい。


●ルーラ

貨幣の単位。1ルーラは10円

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