第28話 ぴくり
やっぱり季節、気候の影響も受けやすいのか、連日、朝に起き上がれません。
気分というより、という以上に、身体が痛んだり、ものすごくだるく、起き上がることができないのです。
こうなってくると連鎖して、全く着替える気にならない、顔も洗いたくない、できればご飯も食べたくない、でも、それは良くないとクルクルと思います。
一、二時間経って、やっと身体が頭で思うように動き始めます。
私はちらっと考えて、昨日風呂に入って顔も洗ったし、乳液とかも塗って寝た、だから顔は洗わなくていいんじゃないかな、と短縮し、日焼け止めも短縮し、お粉だけにしました。
私は基本的にお化粧にのめり込めません。
なぜか、センスが無いのかもしれません。
そしてドライアイもちなので、目の回りに刺激を与えられず、結局、日焼け止めとお粉くらいです。
石けんで落ちますし。
それより、顔は洗わなくてふつうにお粉はのりました。
そして、風邪も治らず(ひつこい)、マスクをして、寒すぎたので、毛糸のぼうしをかぶり、マフラーをぐるぐる巻いて、服を着て、どうしても買い物に行かなくてはいけなかったし、行くべき、と思い、意を決して外出し、要るものを買い、人に酔い、気分が悪くなりながら、鼻水も出ながら、帰宅しました。
猫はそんな私をしらっと見ましたが、また寝ようとしたので、話かけて少しじゃまをして、反省してだまりました。
電器ストーブに背を向けて暖まりながら少し考えごとをしていました。
ふと振り返ると、猫が背中合わせでストーブにあたっていて、すごく驚いて、ぴくりと私のほうが動きました。
私の今日はそんな感じに流れていました。
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