第26話 答無きもの
訪問看護の看護師さんにも、病院の相談員さんにも、私は無意識に緊張し、肩や首が上がり曲がりできなくなります。
そこまで緊張しているって、相手は気が付いていないか、もしかして、相手も少し緊張しているのかもしれません。
私としては、それほど体調や気分に変化がみられることはありません。
小康状態を保っている感じなのかもしれません。
以前通っていた病院で受けていた、カウンセリングと個人精神療法とは、根本的に技法や目的が違うのかもしれないと、最近思うのです。
以前受けていた病院の技法は、ヒントはくれるけれど、答えは自分で見つけ出すという雰囲気でした。
今は打てば響くように、相談した相手から即答え=相手の意見をもらえます。
そんなふうに、私の治療は変化しました。
肩の力を抜いていいのは今のほうだと頭では思うのに、無意識に身体が緊張するのが不思議に感じます。
答えのなかなか出ない自分の内面に向かっていた以前の療法で、私は意外と肩がこらなかったのはなぜなのかと思います。
それこそ、答えがでません。
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