第24話 親友
電器ストーブに当たって、温もりを保持しています。
立てひざの上にあごを乗せ、軽く目をつむる。
気持ち良くてこのままが続くと良いのに、と思います。
中学からの親友のことが頭をよぎりました。
もう八年会っていない。
二人の女の子の母親になったのは、知ってはいるけれど、話していないし会っていない。
突然ある日を境に私の隣に現れた人でした。
テストが嫌な日も、夏休みの暑い部活の日も、普通の時も、いつも隣にいた人。
卒業しても、自然と会うことになる二人でした。
だからこそ、私はつらいことは彼女に言語化できなかったのでしょうか。
つらいことは、最期に伝わりショックを受ける彼女。
それまでの過程を何一つもらさない私。
一番近い人だったけど、遠くに置いた人でもありました。
そんなことを今日は思い出しました。又は、思っていました。
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