第11話 諦め

私は昔あなたに恋をしていました。


あなたに会えるっていうだけで、世界の色は輝きました。


私はあなたとバイト帰りに話す時間は、とても幸せでした。


幸せってああいうことをいうのでしょう。


余り帰りが遅くならないように、気を遣ってくれましたね。


優しくて冷静で、私は大好きでした。


こんなに時間がたって再会して、たった3ヶ月でさようならの時間でしょうか。


元気だった私はあれから、どれほど精神を削ったでしょう。


今の私は

今の私は諦めに慣れてしまいました。


仕方がないって。


生き別れってこのことでしょうか。

どうにかしよう、関係を大切にしようという思いは昔確かにありました。

今はほんとはつらいです。でも感じないふりをしています。



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