杉ちゃん医療編第三部 父ちゃんのペンキ

増田朋美

第一章

父ちゃんのペンキ

第一章

秋も本格的になり、富士市内にも紅葉をみにやってくる観光客が、増大する季節になった。おかげさまで、一般的にも過ごしやすくなって、勉強にも仕事にも、勢力を入れてできるようになっている。

「ごちそうさま。」

水穂は、ご飯を食べ終えて、皿を恵子さんに渡した。

「今日も完食ね。よかったわ。しばらく大変だったけど、この二、三日は問題なく食べられるようになって、おばさんも安心したわ。」

「あ、すみません。この間は、ご心配をかけてしまいまして。」

「まあ、心配するのがおばさんの仕事といえるし、気にしないで頂戴ね。」

まあ確かに、中年の女性というものは、どうしても、心配してしまうというものである。

ちょうどその時、ブッチャーが庭はきの掃除を終えて、竹ぼうきをもってやってきた。

「あー、終わった終わった。あ、今日も完食ですか。俺からみても、かなりよくなってきたのではないですかね。だいぶ顔色も良いし、食欲もあるし、せき込むことも少なくなったし。まあ、一進一退とは言え、少しづつ良い方向へ向かっているんじゃないですかね。」

「すみません。本当に、先日は、申し訳ないことをしまして。」

水穂は、二人に向けて申し訳なさそうに言った。

「いいのよ。あたしたちはそんなことはどうでもいいの。それよりも、元気になってもらわなくちゃ。」

「俺も、姉ちゃんのことで、なれてます。気にしないでください。」

二人がそういってくれたものの、皮肉なことに、咳で返事を返してしまうのであった。

「ほら、言ってるそばから。しっかりして。」

「すみません。」

と同時に、玄関先でただいま戻りましたという声がして、懍が製鉄所にかえってきたことがわかった。懍も、心配だったようで、応接室へは戻らずに、四畳半にすぐにやってくる。

「どうですか。水穂さん。お体、具合はいかがでしょう。」

「あ、教授。おかえりなさいです。おかげさまで先月よりはよいほうへ向かっているようです。」

「そうですか。しかしこうして、部屋の中にずっといるのも、かえって気が滅入るのではないですか。もし、よろしければ、近隣の花鳥園でも行ってきたらどうです?あそこは、近くに特別支援学校があることもあり、かなり重い病気のひとが、来訪することもあるようですよ。」

と、懍は穏やかな顔をして、そう提案した。

「あ、そうね。そういえば、バリアーフリーもしっかりしていて、すごい施設になっているって聞きましたよ。それに乗じて、いろんなところから障碍者がやってくるみたいじゃない。」

恵子さんも、以前、その花鳥園が、テレビで報道されていて、ストレッチャーに乗った障碍者がインタビューを受けていたことを思い出した。

「そうですね。まだ、完全に回復したとか言い難いですからね。まだ、時々せき込みますし、安全というわけではないですから。」

水穂は、そういわれると少し不安になってしまう。

「いや、いいんではないですかね。部屋でずっと寝ているよりもね、外に出たほうがかえって早く回復することもありますし。」

懍が、そう発言すると、ブッチャーも確かにそうかもしれないと思って、頷いた。

「だけど、自身がありませんよ。立って外を出あるくなんて。立つどころか、起き上がることだって、困難なこともたまにあるんですから。」

「そんなの、たいしたことありませんよ。歩けないのなら、道具を使えばそれでいいじゃありませんか。それなら、僕がこうして出歩くのは、いけないことでありましょうか?」

懍は、カラカラ笑って、車いすをたたいた。まあ、確かにそうではあるけれど、また別の意味で、危ないということもないわけではない。

「もし、道具が必要なら、取り寄せればいいだけのことですよ。車いすとか、ストレッチャーとか、必要があれば、介護タクシーを手配してもよいかもしれない。たぶん簡単だと思いますよ。大手のタクシー会社では、大体が介護タクシーを用意していますからね。」

「そうですねえ。先生。あたし、そういうことなら、すぐに介護用品店にストレッチャーを買えるように、問い合わせてみますよ。」

気の早い恵子さんは、スマートフォンを出して、販売店を調べ始めた。

「うーん確かに、外へ出るのはいいことだとは思うんだが、どうも何か物足りないというかなんというか、、、。」

ブッチャーは一言つぶやいた。

「何よブッチャー。そうやってすぐにいいことがあっても、水を差すようなことを言って。」

恵子さんはちょっと不服そうに言った。

「あ、すみません。俺は、うれしいことではありますが、どうも車いすとか、ストレッチャーとかそういうものは、年寄臭いといいますか、水穂さんみたいなヴロンスキーと呼ばれた男が使用するのは、ちょっとかわいそうだなあと思ってしまって、、、。」

ブッチャーは申し訳なさそうに言ったので、皆大爆笑となったが、水穂だけは咳で返答するしかないのであった。そのままとんとん拍子に話は決まり、翌週に、花鳥園に行くことが決まった。久しぶりに外へ行けるということもあって、水穂本人だけではなく、介護していた、ブッチャーや恵子さん、懍までもうれしそうな顔をしていた。


ところが。

「おはようございまーす。今日は念願の花鳥園ですね。いや、天気もいいし、さほど寒くないし、最高だ!花鳥園のレストランだって、ものすごいうまいそうじゃないですかあ。久しぶりにうまいところに行けて、今日はうれしいなあ!」

ブッチャーが、製鉄所のドアをガラッと開けて、中に入ったが、製鉄所の中は異様な雰囲気になっている。

「あれれ、もう出発じゃありませんでしたっけ。早くタクシーを呼び出して、準備をしないといけないのではないですかね。」

ブッチャーは、いつも通り明るいまま四畳半に向かったが、ふすまの外で、普段着のまま恵子さんがたっていた。

「あれ、どうしたんですか?早く出かける支度をしないと間に合いませんよ。」

「それがねえ、、、。」

恵子さんは、やるせない顔をして、ふすまのほうを見た。

「またですか。」

さすがにブッチャーも、がっかりした。こういうことはよくあるが、今回は特にやるせない気がする。

と、同時にふすまが開いた。

「はい、たぶんこれで大丈夫だと思います。まあ、医者に見せるのが最も早い解決方法ですが、本人が頑としていうことを聞かないと思いますので、それはあきらめたほうがいい。今日は、一日寝かせてあげたほうがいいですね。仕方ありません。まあ、花鳥園は逃げていきませんので、また別の機会にしましょう。」

懍が、四畳半から頭をかじりながら、かなり疲れた顔でやってきた。

「じゃあ、資料の執筆がありますので、戻りますね。二人とも、仕事についてくださいませよ。」

いつも通りに、クールな表情で懍は応接室に戻っていった。疲れているようであるが、本当に慣れっこになっているというか、こういうときに、態度が変わらないというのは、ある意味超人である。

「あなたたち、こういう事態が発生しただけで、そんなに驚いてどうするんですか。それまでよかったと思われるのに、いきなりこうなるのはよくあることですよ。原住民の世界では、医薬品も何もないんですから、突然容体が悪化して死亡するということは、まれでありません。今日は、最悪のことは免れたんですから、それでよかったと思うようにしてください。」

「先生、、、。だけど、あれだけのことがあって、びっくりしたんですから、あたしたちのことも考えてください。」

恵子さんは、本当の気持ちとして、そういったが、

「だから言ったでしょ。こういう現場は慣れですよ。慣れ。」

と言って、どんどん応接室に戻ってしまう懍であった。

「あーあ、先生みたいに、冷静に対処できるのはいいけれど、あんまりにも、慣れすぎると、かえって冷たい人って見られちゃうわよ。対処できても、冷たすぎると、周りの人は迷惑をこうむるわ。」

「恵子さん。何があったんですか。いつも通りにまたやったということですかねえ。」

ブッチャーは恵子さんにそっと聞いた。

「いつも通りというか、今回はひどかった。久しぶりにああしてやったから、もうびっくりした。手術して、良くなったかと思ったけど、大間違いだったわね。」

「そうじゃなくて、具体的に何があったかを言ってくださいよ、恵子さん。」

ブッチャーは恵子さんの肘をついた。

「あ、ごめんなさい。昨日までよかったのよ。夕飯を食べた時も、普通に食べられたし、顔色だっておかしくなかったから、この分じゃ明日は大丈夫ねって、あたしたち話していたんだけど。それに、悪い影響をだす食材だって絶対出してないし。だけど、朝起きたら急にせき込みだして、そのあとはもうあれよあれよと、畳が真っ赤になっちゃって。」

「そうですか。そんなに大変だったんですか。」

「幸いねえ、先生がご不浄に起きてくれて、気が付いてくれたからよかったようなものなんだけどね。」

「そうですか。まあ、先生がいてくれたから危機一髪ということでしたか。いなかったら大変なことになっていたかもしれないと。まあ、そうなることはよくあることなのかもしれないですが、久しぶりに派手にやられたら、確かにびっくりはすると思いますよ。俺だって、その現場を目撃したら、青柳先生みたいに、冷静沈着な態度はとれませんよ。」

「ほんとよ。あーあ、あたしもびっくりしたわ。」

「仕方ないといえば仕方ないですけど、俺たちは、凡人ですからねえ。となると、花鳥園のうまいレストランはボツかあ。俺、ここぞとばかり、金をためてうまいものを腹いっぱい食べようと計画していたんですよ。」

「あらら、ブッチャー、本当に食いしん坊ねえ。本当は水穂ちゃんを連れていくのではなく、ご飯を食べるのが目的では?」

「すみません。図星です。」

ブッチャーは、しょぼんと肩を落とした。


とりあえず、その日は庭はきの仕事をして、ブッチャーは自宅に帰ったが、どうしても気持ちが収まらず、スマートフォンを取ってしまう。

「はい、曾我です。ああ、どうも。ああ、そうですか。わかりました。いいですよ。じゃあ、資料ができ次第送りますから、しばらくおまちください。本日は用事がありますので、すぐにお送りはできませんが、なるべく早くそちらに送るようにします。」

電話を受けとったジョチは、メモ帳に依頼内容を書いて、本日の取引訪問のために、部屋を出ていった。


数日後、ブッチャーは再び製鉄所を訪れた。

「こんにちは。あーもう、すぐに会いに行こうと思ったんだけどなあ、ちっともこっちへ来ることができませんでした。もう、すぐに取引先の呉服屋さんと打ち合わせができてしまって、忙しかったなあ。」

「あ、ブッチャー、来てくれてありがとう。寒くなったわね。」

恵子さんが、玄関先で出迎えた。

「しばらく顔を出さなかったと思ったら、また急に寒くなりましたなあ。もう、この季節初めて二重廻しを出しました。あー寒い寒い。」

ブッチャーは着用していた二重廻しを急いで脱ぐ。

「で、どうなんですか?あれからどうなりました?気になっています。」

ブッチャーは廊下を歩きながら、恵子さんに聞くと、

「今回、立ち直るのは、まだ難しいと思うって。まあ、先生がお医者さんに見せたわけではないけれど、結構時間はかかるんじゃないかしら。」

と、ため息をついた。

「それじゃあ、どうしているんですかね。ずっと寝ているということでしょうかね。」

「たまに布団にすわれることもあるけどね。ご飯なんてほんの少ししか食べないし、咳をしたら、胸を押さえて苦しがるし。もう、どうしようもないわ。」

恵子さんは、大きなため息をついた。

「実はですね、恵子さん。俺、水穂さんの病気について、ちょっと調べてみたんですよ。はじめは、インターネットで調べてみましたけど、難しい用語ばかりでまったくわかりませんでしたので。」

「そうでしょう。そんなこと、あたしだってとっくにやってるわよ。でも、難しい言葉ばっかりでまったく理解ができなかったわ。それに、情報が少なすぎて、資料にもならないし。」

ブッチャーの発言に、恵子さんも同意した。

「なので、こういうときは、やっぱり人間の力を借りるべきですね。そう思いまして、俺は、有力な人に電話して、お願いしてしまいましたよ。幸い、昨日、こんな風に丁寧に封筒に入れて、速達で送ってきてくれましたので、助かりました。」

「そうか、じゃあ、食堂へきて頂戴。資料を広げるんじゃ、テーブルがいるわ。」

「わかりました。」

ブッチャーと恵子さんは、食堂へ直行した。ちょうど、利用者たちは、学校や仕事に行ってしまった時刻なので、食堂は誰もいなかった。二人は、お茶を出す暇もなく、食堂のテーブルに座った。

「これですよ。なんでも、チャガタイさんが、提携している牧場の管理人さんに聞いてきてくれて、やっと情報がつかめました。」

そういってブッチャーは、茶封筒をどしんと置いた。宛先は、間違いなく須藤聰と書いてある。しかも水穂が描く流麗な文字とはまた違い、きちんとした、威厳のある書き方だった。

「一体誰にお願いしたの?」

「ジョチさん。俺がもうちょっと、口がうまかったら、差出人はごまかしてくれと言えたんですが、そうじゃありませんので。きっと、蘭さんが聞いたら、波布には知らせるなと言って、激怒するとは思うんですけど、まあ、ほかに有力な人といえば、いませんからねえ。」

と言って、ブッチャーは中身を取り出した。A4サイズのレポート用紙に、原因、症状、看護法など、テーマごとにきっちりとまとめられている。問題点や、疑問点もしっかり書かれていて、やっぱり実業家だなあと思わせる書き方である。

「やっぱりすごいわねえ。こんな風にわかりやすい書き方をしてくれるんだから。はああ、なるほど。気管支拡張症の原因は、自己免疫の暴走か。免疫が、正常な気管支を破壊して、気管支が爆発をおこし、出血を起こすわけね。傍点を打ってくれてあるけど、自己免疫性疾患であり、結核菌とは無関係なわけね。」

「そうなんですよ。だけど、症状がそっくりなんで、みんな間違えるんだそうです。それに、患者数が極めて少ないので、一般的に言ってもわからないとか。なんとも、人間に出るのは極めてまれで、日本では80人程度しか患者数がないそうですよ。」

「なるほど、、、。それじゃあみんな間違えて当たり前ねえ。症状で見分けがつかないんじゃ。」

「はい。ただ、牛に多いようで、家畜をよく診察している獣医さんの間では結構ありふれた病気なんだそうです。だから、牧場経営者には、経営リスクとして、チャガタイさんのお知り合いも、厳重な対策を立てているそうです。」

確かに、牧場では、商品である牛がよくかかるのでは、重大なリスクファクターと言える。

「まあ、牛はどうでもいいわ。ちょっとまって、ここ見て頂戴。ほら、書いてあるでしょう、特定疾患って。そうなるとつまり、優先的に病院に行かせてもらえるとか、特別な薬を使わせてもらえるとか、特権があるわけでしょう。これを利用すれば、わざわざ出身を明かさなくても、何とかして治療を受けさせてもらえるかもしれないわよ。出身のことで、なんたらこうたら言われたら、こっちを強調して、対抗できるじゃないの!」

恵子さんが、その項目を指で示した。

「ですけどねえ、本人が納得してくれますでしょうかね。まあ確かに、助成金なんかが出るということになりますが、また階級が絡んで、もめごとになるかもしれませんよ。それに、ここにも書いてありますけど、治癒率が極めて悪く、半数はだめになるようですねえ。発見が遅くなりがちなのと、症例が少なすぎて、知識のしっかりした医者がないということでしょうか。」

「少なすぎるって、牛にはよくあるんでしょう?」

「だから、牛と人間は違います。牛を診察するお医者さんは、人間の診察はできないじゃありませんか。両者で交流があるわけでもないですから、人間のお医者さんにはほとんど知られてないんですよ。」

「もう!せめて逆にしてくれればいいのにい。じゃあ、結局、あたしたちは手も足も出ないってことかあ。」

恵子さんは、テーブルの上に、でーんと顔を付けた。

「恵子さんまで牛にならないでください。とにかく、人間に発生することは、それだけまれであるってことなんですよ。だから、この文書にも書いてありますけど、とにかく、一番つらいのは、本人なんですから、俺たちはなんとかして楽にしてやることに重点をおかなきゃ。」

ブッチャーがそういうと、恵子さんは急いで顔を上げて、

「わかった。じゃあ、具体的にはどうするの!」

と、突発的に言った。

「ほんとに、女の人は、こういう切り替えは早いなあ。えーと次のページに、こういうことが書いてあるんですけど、とにかく、胸腔に血液をためないことが先決なので、それを積極的に出すことが必要になるみたいですねえ。」

「そうなると、また開胸手術に?」

「もう、最後まで聞いてください。根本的にはそれが理想ですが、現状では無理であることははっきりしていますよね。応急処置として、こういう風に書いてあるんですけど、まず、患者を横向きにさせて、背中を強く平手で打つ。小さな子供さんであれば、体をゆするだけでもできるようですが、大人の男性ですから、打ったほうがいいでしょう。」

「ちょっとかわいそうだわ、たたくなんて。」

「コロコロ変えないでください。一見すると荒療治ですが、咳と一緒に出させるよりも、よほど効率よく内容物が出るようです。これを朝昼晩に五分づつ行う。確かにからだの中にためておくよりいいかもしれませんよ。俺、聞いたんですけどね、胸に血液がたまりすぎると、ナイフで刺されるのと、おんなじくらい痛いそうです。だから、積極的に出させないとダメなんだと。」

「まあそうか。多少きついのも必要になるのか、、、。」

「しょうがないじゃないですか。まあ、これをやっていくことも一つの手ですねえ。よし、俺、試してみよう。こうなると必ず布団が汚れるから、ビニールのレジャーシートでも買ったほうがいいかもしれないな。すぐに買いに行ってきますから、ここで待っててください。」

「いいわねえ。男の人は。そうしてすぐにぽんぽんぽんぽん決断ができて。女はそれより、目の前の不安のほうが勝っちゃって、なかなか動けない生物なのよ。」

ブッチャーがすぐに財布をとりに行こうと立ち上がると、恵子さんはうらやましそうに言った。

「比べっこしている暇はないじゃありませんか。それに、好きな人がいれば女は猪突猛進に、動けるようになっちゃうでしょ!そうなると、男よりも決断ははるかにはやい。」

ブッチャーは、ちょっといらだって、急げとばかりに食堂を出て行った。恵子さんはそれを不安いっぱいの顔で見送った。

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