サイボーグ・クラスメイト
フジ・ナカハラ
プロローグ
今のぼくがあるのは、ケイとの出会いがあったからだ。もう十年以上が経つけれど、初めて彼女を見た入学式の日のことは鮮明に覚えている。あれは、二〇三二年のことだった。
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