第2話
町を物色していると、郵便局の倉庫の奥に古い郵政カブがあった。
今じゃ拝借したところで誰も困りはしない、そのまま家に持って帰り、しばらく眺めていた。
今の世界を旅するには申し分ないバイク。でも何が足りない。
寂しくて旅をする、でもこのバイクは一人乗りだ。
考えるより実行、考えても意味なんてない。何をやろうと誰も見ちゃいないのだから。
それから暫くして、家にあったスーパーカブ90のスイングアームを取り付けて、シングルシートを外すと、タンデム用のロングシートを取り付けた。
そして延長したキャリアにはキャンプ用具と食料、前のキャリアにもその他諸々の荷物を括り付けた。
準備は整った。が、夕暮れだ、明日出発しよう。
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