空は気まぐれ

勝利だギューちゃん

第1話

空を見上げた。

今日は日本晴れ。


空はつながっている。

世界中どこでも、つながっている。


「あの子は、元気だろうか?」

ふと考える。

そして、思い出す。


小さい頃によく遊んだ女の子の事を・・・


幼稚園くらいの頃なら、男女関係なく、

よく遊んでいた。

この頃は、男女というのは、意識しない。


でも、小学生にあがると、だんだんと男女が別れる。

敵対する場合も多い。


そして、幼稚園の頃の事は、記憶から薄れて行く。

僕も例外ではない。


でも、隣に住んでいたあの女の子の事は、覚えている。

めぐちゃんという名前だった。


でも、卒園と同時に遠くへ引っ越した。

行き先は覚えていない。

でも、もし今でもお隣さんだったら、

「おーきーろ!」

朝、起こしに来てくれるのかと、漫画みたいな事を想う。


今どこで、どうしているのかわからない。

でも、所詮は過去の話。

僕はまだ、未来に向けて歩いている。


もし、未来より過去の方が長くなった時に、

再び想おう。


「隣に住んでいた、僕の初恋の、めぐちゃんを・・・」


数日後、隣にある一家が引っ越しをしてきた。

久しぶりにこの町へ帰ってきたようだ。


両親同士は、知っているのか?

懐かしそうに話をしていた。


そして、僕にも挨拶をするようにけしかけてきた。

あまり、人と会うのは好きではないが、しぶしぶ出て行った。

すると、懐かしい顔がそこにはあった。


今は僕とおなじ歳になった、あの初恋の女の子が・・・


「久しぶりだね。悟くん」

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空は気まぐれ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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