交際

 少女は寄り添うように隣で寝ている恋人に囁いた。


「あのね、今だから言うけど……。わたしね、入学式の時から、きみのこと見てたんだ。話し声にも、ずっと耳を傾けていたの」


 恋人は優しく答えた。


「そうか。校長先生の話を真面目に聞くなんて偉いな」

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