小瓶のコルクをはずすと、中から煙が舞い上がった。煙が晴れると、そこには大人の手のひらくらいの大きさがある変な生き物が立っていた。


「こんにちは、おいらは妖精さ!  妖精、のろぬらりん! 大好物は、かんなくずと砂利。この長い舌で舐めとるんだ。べろれろ〜」


 そう言うとそいつは、口から飛び出した長い舌で自分の顔をぐるりと舐めまわす。


「妖精を見るのは初めてかい? べろれろ~」


 僕は、灰褐色で麻と思われる生地の服を着たそいつに言った。


「お前は妖怪だよ」

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