妖
小瓶のコルクをはずすと、中から煙が舞い上がった。煙が晴れると、そこには大人の手のひらくらいの大きさがある変な生き物が立っていた。
「こんにちは、おいらは妖精さ! 妖精、のろぬらりん! 大好物は、かんなくずと砂利。この長い舌で舐めとるんだ。べろれろ〜」
そう言うとそいつは、口から飛び出した長い舌で自分の顔をぐるりと舐めまわす。
「妖精を見るのは初めてかい? べろれろ~」
僕は、灰褐色で麻と思われる生地の服を着たそいつに言った。
「お前は妖怪だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます