“おまじない”
※今回は「ララちゃま」が出ます。
「大叔母様~❤」
「ぐっ、また貴様かグレイス!」
カメリア宮殿の廊下にて。
グレイスは例のごとく、ララを捕まえていたのだ。
「ねぇ大叔母様ぁ」
「何だ」
グレイスの甘ったるい声を聞いて、げんなりした様子を露骨に見せるララ。
だがグレイスはお構いなしに、ララに告げた。
「おまじないをかけたいのです」
「私にか?」
「はぁい❤
ですから、わたくしの部屋へ……」
「ふん」
ツンツンした様子を見せつつも、ララは素直にグレイスの部屋へとついて行った。
*
「……で、そのおまじないとは何だ?」
「大叔母様ぁ❤」
「きゃっ!?」
部屋に着き、ベッドへ座るや否や、グレイスは後ろからララを抱きしめた。
両手をララの胸に添えて。
「ほーら……❤
おおきくなぁれ、おおきくなぁーれ……❤」
「……!」
グレイスは耳元で囁きながら、ララのまな板同然な胸を優しく撫でまわす。
ララは羞恥と……あと多分激怒によって、顔を真っ赤に染めていた。
「いっぱい栄養ためて、おおきくなぁーれ……ぎゅ~っ❤」
最後にララを抱きしめると、グレイスはテレポートで逃走した。
「……」
残されたララは、ただ茫然としていた。
ややあって、一言。
「きぃいいいいいいさぁああああああまぁああああああああああああああッ!!!」
ララの絶叫は、カメリア宮殿中に響いたのであった。
作者からの追伸
はい、アリ・ハリラーです。
ララちゃまの胸について、からかってみました。
基本に立ち返る、というものですね。
では、今回はここまで!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます