「こっ、これは!!」
アルマ帝国第四皇女ララは悩んでいた。自身に対するセクハラが止まらないのだ。
「こ、これはどうしてくれよう。次元跳躍での投石もお尻ぺんぺんも効果がない。かくなる上はあれしかないな」
ララはとあるweb作家の元を訪れていた。作家とは名ばかりの冴えない経歴の男であった。
「お願いします。この馬鹿作者……いや、超優良作者様。貴方だけが頼りなのです。どうか私の仇を取ってください」
「ララ様。仇と言われても困るのですが……」
「私の溜飲が下がるかのようなスカッとする物語を書いてください」
「今書いてるやつじゃダメですか? ハーゲンの時は大苦戦させてましたけど、ララ様は超強いしかっこいいですよ。もうチートの塊みたいです」
「いえ、私が強いだけじゃダメなんです。あの三人のアバズレ姫と有原とかいう作家を懲らしめる作品をお願いします」
「なるほど……。ではこういうストーリーはいかがでしょうか。魔法少女三人組が事件を解決しようとするのですが、失敗ばかり。その事件を見事解決するのがララ様です。そして失敗した三人組には必ずエッチなお仕置きがあると」
ララはその話に目を輝かせ飛びついたのだった。
「その魔法少女三人組にあのアバズレ姫を」
「そうです」
「毎回必ずエッチなお仕置きがあると」
「そうです」
「ならば、事件を起こした悪役はあの有原とかいう作家にすると」
「そうです」
「いつも最後は私が有原を、こってんぱんにやっつけると」
「そうです」
「私は……、地球的見た目年齢では18くらいで、アバズレ姫三人組は10歳くらいにしてくれるかな」
「それは倫理的に難しいので魔法少女三人も設定上は18歳以上になりますよ」
「そ、その方がエロいな。ロリよりエロの方が客層は広いな」
「そう思いますが、18禁作品は書きませんよ」
「うまくごまかせ。その話乗ったぞ」
「えーっと、主人公はヴァイさん、ブランさん、レイスさんの三人組魔法少女でララさんの部下。いつもドジばかりの困った三人組」
「うんうん」
「悪の組織の元締めがアリ・ハリラーで、その部下の将軍がノラベルとゲップハルト。雑魚戦闘員にブレイとリュウ。こんな感じでよろしいですかな?」
「いい、絶対に良い。直ぐに書け! 今すぐだ」
「ララ様、私の執筆スケジュールをご覧ください。書き始めるのは早くて再来年になりますよ」
「は、な、何とかならんのか?」
「なりません」
「た、短編でいいから。2000字くらいでいいから、それなら1時間で書けるだろ」
「無理です」
「このわからずやめ!」
この問答は延々と続いたという。そして、ドジっ娘三人組魔法少女の物語が公開されるのかどうかは不明のままであった。
作者からの返信
有原
「丸パクリ(あるいは一部パクリ)して書きたいですねぇ、それ(書くとは言っていない。なお、ララ様を下卑た目で見つめている)」
黒騎士(有原)
「ちなみに、ララ様の投石とお尻ペンペンですが……。あの三人には、お尻ペンペンはともかく、投石は当たりませんよ。え、何故かって?
ヴァイスは一国の姫君ですから迂闊に過剰な暴力は振るえませんし(仮に石を投げても、一撃なら障壁で防御されますし)、お尻ペンペンも“Mっ気のある変態”ですから逆効果ですねぇ。
ブランシュとグレイスは自身の(義理の)血縁ですから石をぶん投げる訳にもいきませんし、よしんばぶん投げても『加護』で必ず外れますし(ただし外れた石は有原のクローンを直撃している)、お尻ペンペンはやはり逆効果と」
仮面の男(有原)
「ところで、ブランシュとグレイスですが……。正直、狐耳と尻尾が無い(ブランシュ)かある(グレイス)かの違いしかないです。ララ殿下。しかも親子揃って同じ見た目とはwww」
グレイス
「哀れにも巻き添えを食う主人公三人の親友(そして事件が終われば何事もなく復活している人物)として、ハルトムートことハルト君もいかがでしょうか?」
ハルトムート
「何か面白そうな事がありますね、姫様(グレイス)」
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有原
「やめた。主人公を三人組に、囚われた美少女をララ様に、雑魚戦闘員を龍野、ブレイバ、ハルト君にしましょうかね。後は同じという事でwww」
黒騎士(有原)
「ちなみに見た目は、主人公三人が18歳、ララ様が10歳という事でwww」
仮面の男(有原)
「やっぱりララ様は『くっ、殺せ!』を言わせませんとねwww
殺しませんけどwww」
編集済
フフ…😌✨💕
良いですねェ~😆🎶✨
また読ませて戴きます❗❗❗
作者からの返信
ありがとうございます!