第四章 部活とアニメ

 なつみと付き合ってから、一週間が経った。最近、なつみに避けられてるような気がする。何故だろう。廊下の近くに智秋がいた。智秋に聞いてみよう。

 「智秋。なつみについて相談なんだが。ちょっといいか?」と智秋に聞いた。「ん~?なんだ~?相談って。もしかしてケンカとかしたのか!?」と智秋は驚くように答えた。「ケンカじゃねーよ。なんかわからないけどなつみに一緒に帰ろとか言うとごめん、用事あるから一人で帰ってて。って避けられてんだ。智秋はどう思う?」と言った。「ある女子から聞いたけど、なつみちゃんアニメ研究会の部活行ってるみたいだぜ?」と教えてくれた。「まじかよ。ちょっと俺。なつみのいるアニ研の部室行ってみるわ!ありがとな。智秋!」と言い、なつみのいる部室。アニ研に向かって走った。すると一人モサモサしてるような一つ上の男の先輩が廊下を歩いていた。俺でも知っているアニ研の部長。小田誠司おだせいじ先輩だ。ここで何してるのだろう。小田先輩に聞いてみよう。「小田先輩。こんにちは。ここで何しているんですか??」と質問した。「ああ。ちょっと人を探しててね。昔、中学の頃オタクの後輩がいて図書室でラノベとか読んでた。あとその人ウワサでは彼女がいると聞いてね。」と小田先輩は答えた。それ完全に俺だ。よしあの手を使おう。「そ、そうなんですか。俺もラノベ好きですよ。妹系とかロリ系とかあとあとラブコメ系とか。でも俺彼女いないんすよ~。」と苦笑して誤魔化しながら言った。

 「ふむ。そうか。よかったらアニメーション研究会に来てくれ。一人女の子が入って来てな。部員が足りないのだよ。だから頼む。」と小田先輩にお願いされた。「いやいや。俺はラノベは好きですけど小田先輩が言うなら入ってもいいですよ。でも仮入部ですからね。」と俺はアニメーション研究会に入った。。「よし!それでは部室に行こうではないか!!我が下僕よ。」と厨二全開で俺たちはアニ研の部室に足を入れた。扉の向こうから。見覚えのある女の子の声が聞こえた。小田先輩が部室の扉を開けた。するとそこには俺の彼女なつみだった。「な、な、な、なつみ!?なんでお前がここに!?」と俺は驚いた。「ち、ち、千靖くん!!?なんで千靖くんがここにいるの!?」となつみも驚いてた。「なんだお前ら知り合いか。まあいい仲良くしてやってくれ。」と小田先輩は言った。「あの。先輩、もう一人の方は。」と俺は言った。

 「ああ。そいつか?俺の彼女でもあり俺の幼馴染の畑山朱鳥はたやまあすかだ。」とニヒヒと笑った途端、その朱鳥先輩に渾身の足蹴りを小田先輩は食らった。「ただの幼馴染だっつ~の!勘違いすんな!!」と照れて言った。「朱鳥。お前、別に蹴ることはないだろ。」と小田先輩は言い残し天に召されてしまった。(うわ~。めっちゃ痛そ~。ガクブルガクブル)と俺は恐怖を感じさせながら思った。そういえばアニメーション研究会の活動って何するんだろう。朱鳥先輩に聞いてみよう。「朱鳥先輩。アニメーション研究会ってどんな活動をするんですか?」と俺は質問した。「ん~。いい質問だな。若人よ。答えてやろう。ラノベの購読やアニメ鑑賞、特撮映画の感想をブログにアップすることや蒼丘祭あおおかさいではオリジナルアニメの制作することだ!」と朱鳥先輩は答えた。俺はお~!と感心した。小田先輩が天の眠りから目覚めてこう言った。。「それだけじゃないぞ~。夏休みにはコミケの展示販売やライブ合宿などアニメについて色々あるぞ~。」と言った。俺は「コミケですか!?いや~。久々に時間あれば展示とか行きたいですね~。」と楽しそうに言った。俺は思った。この部活なら絶対できるって。この部に入ろう!と。「俺、アニメーション研究会に入部させてください!よろしくお願いします。」と俺は決意した。

 「もちろんいいぞ!藍野がアニメに熱意があるなら入部を許可する。いいよな?朱鳥。」と言った。「こんなアニメに熱意のある後輩は初めてだ、私も許可する。」と満場一致で俺はアニメーション研究会に入部した。

 「そうと決まれば来週の日曜は歓迎会だ!みんな来いよ!」と朱鳥先輩は言った。「お?朱鳥~。いいね~。もちろん俺も行くぜ。なつみちゃんも来るだろ??」と小田先輩はなつみに質問した。「はい!千靖くんが行くならもちろん行きます!!千靖くんも行くよね??」となつみは天使のような笑顔で言った。「ああ。もちろん行くさ。みんなでゲーセンとかアニメエドとか行ってその後、歓迎会ですね!!了解であります!」と俺はウキウキしながら言った。「次の日曜日。秋葉原駅前で10時過ぎに集合だ!みんなよろしくな!!」と朱鳥先輩は言った。

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