青年より、祖父母へ。
@peachfulcranky
第1話
この話は、ある青年と祖父母のお話である。
青年は上手く世を渡れない子供だった。お世辞にも人生という名のレールに上手く乗れていなかった彼は、常に何かに対し違和感を抱き続け、悩み苦しんでいた。
人は言う。青年は外から見れば至って普通だと。皆口を揃えてそう言う。そんな言葉にも彼は常に違和感を抱いていた。
事実、青年は社会に上手く溶け込めるタイプとは言えなかった。自分だけが別の空間にいるようなそんな違和感を常に抱き続け、もがき苦しんでいた。
青年は決して人嫌いな訳ではない。人に興味もあるし、感情もある。関わりたいとも思う。だが、成長するにつれ青年は人と関わり続けるのがしんどくなっていた。
そんな彼には、唯一心を開くことのできる人がいた。祖父母である。
祖父母はいかに青年が躓こうとも、叱ることもせずに無償の愛情を注いでくれた。青年はそんな祖父母が大好きであった。
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