阿房饅頭

僕は不安と戦う

不安といつも僕は戦っている。

自分はどうなるかっていつも不安になりながら、何も無い空っぽの自分と向き合うことから逃げている。

けれども、僕は僕として必ず向き合おうとしてくる。

逃げたくても逃げられない。


それは不安というものという形で現れてくる。


だから僕は不安といつも戦うしかない。

シャドーボクシングで不安という僕を追い出せないかと思うことがある。

できるわけがないよね。


叫んで逃げて逃げて、その先にはただ僕がいて、僕から逃げることはできなくて。

獣のように叫びたい僕はいて。

僕の中の不安は膨らんで、その膨らんだ不安と僕は渋々見つめ合って、戦うんだ。

僕という名の不安はある時には欠点として現れて、僕を苦しめる。

それがどうしたと、僕は笑うことはできない。

それでも僕はそこから逃げることはできない。

だって、僕は僕なんだから。

僕から逃げても僕は僕を知っているんだから、逃げても無駄なんだもの。


僕は逃げないことをやっと決めて、僕と対話をする。

僕のことを見つめて、研究して。


それでも僕は僕のことが分からない。

だって、僕を見つめることは僕という意識がきちんとする限り、

変わり続けるんだから。


だから、僕という不安と僕は戦い続けよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る