k-21
15:30
火炎研磨剤でファイアダガーを作成するという、思わぬ収穫物があった。
これがいくらで売れるか、気になるところだ。そして、ファイアダガーの素材として、ダガーがほしい。鳴子用の糸も用意しなければならない。
ということで、俺は明るいうちに町に行くことにした。俺は小屋に鍵をかけ、町へと向かった。
一応、依頼書があるかもしれないので、ガドル毒草とバドル毒草、2種類はもっていくことにする。
今回は大量に物を買うつもりはなかったので、ショイコを肩にかけて行く。
途中、出現したモンスターはスライムが2体ほど。バッシュで倒した。素材の粘液と魔核も回収。町についた俺は、マルゴの店に向かう。
マルゴに「コンニチハ」と挨拶をする。なお、ここはランカスタ地方なので、『ランカスタ語』と呼ぶことにした。
俺は早速マルゴにファイアダガーを鞘ごとゴトリとテーブルに置き、マジックボードにランカスタ語でファイアダガー、劣鉄製と記載。
するとマルゴは目を見開いて驚き、何か言った。「嘘だろ」的なことだと思うが。
マルゴはちょっと借りて良いか? というジェスチャーをしたので、俺は、ランカスタ語で「OK」と言う。
マルゴは外に出て、適当な木材にファイアダガーを突き立てる。すると、木材が発火。
ファイアダガーを丹念に観察し、何度もマルゴは頷いていた。
俺はマルゴに「ウリマス」と伝えるとともに、自分で作れるということをジェスチャーで伝えると、マルゴは驚いていた。
売値は金貨30枚。俺は再度「ウリマス」と伝えた。
そして、店を見回して、金属の鞘付き、劣鉄製のダガーを見つけた。大量に入った木箱を見つけたので、そこから5本取り出して、「カイマス」と言った。
するとマルゴは、ファイアダガーの素材だと推測してくれたのだろう、頷いて「銀貨四枚」と言った。俺は「カイマス」と言った。
後は、弓で結構手を怪我することが多かったので、弓用のレザーグローブも購入した。これが金貨1枚。
マルゴは、ファイアダガーの作り方を知りたかったようだが、秘密だとジェスチャーで答えた。
当然のことだと、マルゴも解かってくれたようだ。
マルゴの店を出た俺は、サラサの店に向かった。
サラサに手をあげて挨拶し、糸はあるかとジェスチャーで聞く。
サラサは「ちょっと待って」のジェスチャー、そして、家の周りに張り巡らせるには十分な量の糸を持ってきた。
俺は店の中を見渡し、鍋と小瓶を新たに購入することにした。
ガドル毒草とバドル毒草を煮詰めて毒薬を作り、矢に塗ったらどうだろうと思いついたのである。
糸、鍋、小瓶、薪、食料を少々。しめて金貨1枚銀貨7枚だった。なお、渡したスライムの魔核分は差し引いてもらっている。
俺は支払いを終え、サラサに「アリガトウ。サヨウナラ」とランカスタ語で伝え、店を後にした。
冒険者ギルドに寄って、バドル毒草、ガドル毒草、ジャイアントバットを含む討伐の依頼を納品。
身分証明書のポイントは14ポイントから24ポイントになった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
みなさんこんにちは! ここまでお読みいただきありがとうございます。
ということでファイアーダガー回でした。
ファイアダガーで新たな商売の予感!?
(作者のモチベになりますので本作が気に入ったら、☆、♡、お気に入り登録、応援コメントよろしくお願いします🐉 書籍、コミック、ニコニコ漫画での連載も宜しくです🐕)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます