十億年のうたたね(日常編2003年前半)

田中貴美

第1話「初売り」

2003年1月3日


「初売り」


もとくんも知っているとおり、傲慢で自分勝手なS性格の女王様の私と奴隷犬と名乗っているM性格のもとくんはまさに理想的な凸凹コンビです。Sの私のためにあらゆる手段を使って喜ばすMのもとくんに私のごく平凡な日常の日記をご褒美として餌を与えていこうかなと考えています。


今日も怠惰な私は昼までぐうぐう寝ていました。昼から大型スーパーのサティが初春イベントでビンゴゲームをやっているのを知り原付バイクで制限速度を少しだけ超えて行きました。サティに行く途中4台の自動車が玉突きおかま事故をやっていて原付バイクをとめて眺めていました。警察官もおかま事故に検証するためにいたのでせいぜい5分ぐらいしかいられませんでした。自分が事故って不幸になるのは嫌だけど他人の不幸は非常に楽しいのでもう少し長い間眺めていたかったです。


そんなわけでサティに行くが遅くなり、着いたときはビンゴ券がもらえる整理券はもうなくなっていました。ビンゴ券代の100円出して一等賞PS2が当たって一攫千金を狙っていた私は非常に残念でした。

その後店内を散策していたら金色の卵の形をした中身が開けてみるまでわからない福袋的なものが400円で売られていたので一等はゲームボーイだったので当たるように重さを計ったり揺らしてみたりいろいろ調べたけど透視能力のない私はまったくわかりませんでした。一応それらしいものを選んで家で開けてみたら吃驚しました。中身はダイソーで売っているような紙でできたトランプでした。400円も出してダイソー程度の品物って初春イベントを利用した悪徳商法の一つだと思います。私には物凄くしょうもないゴミ同然のものだから姪っ子にプレゼントしてあげました。幸いなことに姪っ子はトランプをはさみでちょきちょきして切って喜んでいたのでよかったです。糞っ。


P.S 2018年11月現在、ネットで検索してみたら「金の貯金箱」(1個定価300円程度)で売られているみたいです。外側の容器はわりと丈夫ないい品物だから300円払って貯金箱として使ってみるのもいいかもいいかもしれません。

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