二幕予定
追跡者を倒して数年。
サンエスペランサが腐っていく。
表面上は美しく、素朴な区画や近代的な地区もあるが、24時間が夜だと言われる治安の悪い地区の存在や立ち入れない場所、行方不明者、未解決事件、都市伝説に
怪人の噂。その大半は公式には認められておらず非公表。
マフィアやギャングは存在するが、街の治安維持として機能している。
FBIとも非公式である面で協力関係にある。
「立ち入れない場所」から出てくる共通の敵に対抗するために。
常識の外に生きている気狂いの集団は街の脅威になっている。
隔離できているのか、好んでその区画の奥底から出てこないのか手応えがなく
不気味な影響だけが街に静かに浸透する。
気狂いの集団の内情の一部がエスメラルダ(エメル)の話と書いた絵から得られたのみで、FBIや警察は掃討に踏み切れず、足踏みしている状態。集団は独自の文化をサンエスペランサとは別の土地に築いているらしいが、その場所が特定できない。
------------------------------------------------------------------------------------------------
エメルは街(サンエスペランサ)から出られずに留まっている。
ネットや観光客から異国や他地域の情報を聞いて回るのが楽しみになっていたが、故郷(ウッドロッド)にいた頃とやっている事は大して変わらない。
シルヴィアは夢を追って新天地へ向かった。
エメルは彼女が口にする夢が嘘だと気づいていたが何も言わなかった。
エメルはサンエスペランサのどこからも故郷の影を掴めず、ネットにすら街の情報が存在しない事を気にしている(非公表にしている一次情報が彼女の口頭から出たものなので当然だが彼女はそれを知らない)。
故郷の記憶は時間を経るごとに霞んでいくが、命を救ってくれたネイサンの記憶だけは鮮明に残っている。
追跡者との闘いで得た不思議な力や、義父となったマークから受けた護身術や武器の扱いの腕を磨きながらいつでも救いに出かけられる準備を整えているが、年の経過とともに彼はもう生きていないのではないかと思い始めていた。
鬱屈した日々を送るエメルは、観光客の中に混じった風変りな銀髪男と出会う(絡まれる)。
人を食ったような態度が気に入らないエメルは冷たくあしらうが、その男は彼女に観光案内を頼みたいと執拗について回る。どこへ逃げても先回りして待ち構えていたり、振り返るとすぐ後ろに立っていたりと振り切る事ができなかった。
「どこへ行きたいんだ?」と尋ねると、男は「ウッドロッドへ」と答えた。
エメルは大きく目を見開き、男は不適にほほ笑んだ。
男は「罰当たりのルーパート」と名乗った。
「赤い眼の彼女に逃げられたので」声をかけたらしい。
エメルはルーパートに興味を持ったが、彼は不法入国の罪で警官に逮捕された。
唖然と立ち尽くすエメルを残して、ルーパートを乗せたパトカーは走り去って行った。
エメルはパトカーを追って長いサンエスペランサの登り坂を走る。
彼女は停滞していた時が動き出すのを感じて、いてもたってもいられなかった。
魔法
脳が発達
長い時間をかけて特殊な物質を出す
不思議な力を発揮できる
身体が長い時間をかけて変化していく
別人各ができる
最後に新しく出来上がった人格に喰われる
筋組織など強化される
常人とほとんど一緒
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます