みずびたし
4畳半もないような 箱庭みたいな小さな部屋
両手広げた 半径30センチ
散乱してる 私の感情
なんであの時 なんであんなこと言ったんだろう
手放したものは帰ってこない
それは物も言葉も 人も気持ちも
私の前で見えなくなっていった
いや、途中からすでに 見えなくなってたのかも
「嫌だ」って泣いた
あの人が見えなくなってから
少し前まであの人もいた
私の中にある小さな部屋で
一人分広くなった2DKで
「好きだ」って叫んだ
寂しい水色 悲しい青色
くるぶしを撫でる 水浸しの部屋
ぷっかり浮かんだ 散らかる感情
パステルカラーのスカート
今日で何年目だろう
4畳半もないような小さな箱庭の真ん中で
裾から順にくすんでいく
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