かき氷

水色、ピンク、青色の浴衣

履きなれない下駄をカランコロン鳴らして

「この時期だけだから」って笑いあって


いつもとは違う二人で出かけよう

いつものような暑い空の下

しかめっ面した人たちの間を縫うように

ハツラツと貫こう 慣れないことしよう


汗をかくことが偉いなら

私たちって偉い

暑い中外に出て 歩き回って

ねぇ、君も カラフルな かき氷


色んな色のかき氷

味も見た目も大きさもバラバラ

まるで他人とは思えない

そう言いながらまた一口

溶けかけのかき氷を口に運ぶ


「君のも欲しい」

って取り合いながら

今は忘れよう

キンと痛む頭

口に放り込む

僕らと同じ色をしたかき氷

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