第15話 胸の痛み
「玄師くんはやめよっか笑」
「はぅ...け、玄師...?」
「疑問形だけど、よく出来ました笑」
「えへへ...笑」
玄師は頑張って笑おうとする由衣の姿を見て心が少し痛んだ。本当なら自分さえも怖いのではないかと心のどこかで思っているが故の感情だった。
「ちょっと温めようか、あざ」
「はぁい...」
「温めた濡れタオル持ってくるから待っててね?」
そしてまたキッチンへと姿を消す玄師だった。
「...すぅ...すぅzzz」
戻ってくるとお腹を出したまま安心しきった顔で眠る由衣の姿があり、そっとホットタオルをお腹に当てて看病していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます