MNEMOSYNE - ネモジーン -

プロローグ

遥かな昔、造物主はこの<銀河系>に<地界>と<天界>を創造し、地界には"命短き生き物"である<獣>と<人>を、天界には"命長き生き物"である<神>を、それぞれ棲まわせた。

地界の人々と天界の神々は、それぞれの住処で社会をつくり、文明を築き、様々な文化を生んだ。

ところが、時が流れると、地界には"人"でも"神"でも"獣"でもない生き物たちがどこからともなく現れ、人々を襲いはじめた。

<妖怪>と呼ばれる存在の出現である。

天界の神々は妖怪を滅ぼそうと、地界に武器を持って攻め込んだ。

だが、神々は妖怪を滅ぼすことができず、多くの神々が戦いで命を落とした。

戦いに疲弊した神々は、妖怪を滅ぼすことを諦め、地界と天界を繫ぐ道を断って、妖怪を地界に隔離することにした。

かくして、地界は神々に見離され、多くの人々が妖怪の犠牲になった。

しかし、神々に見捨てられた地界にあって、いまなお勇猛果敢に妖怪と戦い続ける者たちがいたのだった。