13章 つかまったふたり

「そうか。ついに、みつけたのか!」


「はい」


 しろにもどったおんながおうさまに、きつねとひめさまのいばしょをおしえました。


「ならばへいたいをあずける。ふたりをいかしてつれてこい!」


「はっ!」


 おんなはおうさまのめいれいをききとどけると、たくさんのへいたいをつれてまちへとむかいました。




 そのひのよるです。


「ん?」


 ものおとをききつけたきつねは、まどからまちをみました。


 いえのまわりには、たくさんのへいたいがいました。


「ひめさま!」


 あわててひめさまをおこそうとします。


 しかし、きつねののどもとにけんがつきつけられました。


「うごくな。おとなしくしていれば、なにもしない」


 けんをつきつけていたのは、ふたりをみつけたおんなでした。


「はいってこい!」


 おんなはへいたいたちを、へやへとよびました。


 こうしてふたりは、つかまってしまいました。

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