5章 いたずらなめがみさま

 それからはんとしのこと。


 きつねのこどもは、げんきにそだっていました。


 よるになり、きつねのこどもがねむります。


 けれど、それをとおくからみていたものがおりました。


「ふふっ。かわいい、きつねのこだなあ」


 めがみさまでした。


「おおきくなったら、かっこよくなるんだろうなあ。おっと、いいことおもいついちゃった。えいっ!」


 めがみさまはてにするつえを、きつねのこどもにむけてふるいました。


「さあ、どうなるのかみせてもらうよ」


 めがみさまはたのしそうに、わらっておりました。

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