ジャームによるジャームのためのダブクロ雑記
しとぴー
シンドローム解説
シンドローム解説:エンジェルハィロゥ
【エンジェルハィロゥ】
できること:白兵、射撃、RC、ドッジ
・概要
偏った能力値の割にだいたい【感覚】で何とか出来る器用な戦闘屋。ただし戦闘以外のことは基本的に苦手なのである意味どこぞのキュマイラなどと同類である。
先に総評をすれば、行動値やドッジが器用になった代わりに火力が多少落ちたキュマイラやサラマンダー……と言った感じだろうか。ただしそれでも必要十分な火力は出る。
良くも悪くもシンドロームエフェクトが豊富なので、白兵、射撃、RCに加えてドッジもそつなくこなすことが可能。ここではそれぞれの技能を想定した解説を行うことにする。
まずは〈白兵〉。大前提としてHR掲載の《光の舞踏》がほぼ必須なので、持っていない方は読み飛ばしてもらって構わない。
一応《光の舞踏》なしでもできないことはないのだが、起点エフェクトが隠密状態でしか使えないのでひとまずここでは扱わないことにする。
白兵型は行動値が欲しい割に行動値を上げにくいが、《光の舞踏》はそのジレンマを一発で解決してくれる。
能力値置換エフェクトの例に漏れず経験点15と侵蝕2が余分に必要だが、白兵屋としてはそれを補って余りあるほどの性能を発揮してくれるのだ。
代償に【肉体】がからっきしなのでHPは増えないが、そもそものダブルクロスのゲーム性をご存知の方にとってそんなことは些細な問題であろう。
〈射撃〉〈RC〉に比べてエフェクトの選択肢は狭まるが、《ピンポイントレーザー》《マスヴィジョン》を取得できるだけでも十分だし何なら他所から輸入すれば良い。
次に〈射撃〉。起点エフェクトはほとんどの場合はダイス増加の《天からの眼》か攻撃力増加の《小さな塵》のどちらかを選択することになる。
基本的な構成は〈白兵〉と変わらないが、優秀なエフェクトである《イェーガーマイスター》などが選択肢に入ってくるのでカバーできる範囲は広い。
ダイス増加、火力増加、範囲化、装甲無視の全てが完結しているため、ピュアでも割と何でもできて癖がない。そのため言及することが少ない。
強いていえば範囲化エフェクトの《レーザーファン》を使うと同エンゲージ不可になることだけは注意。
RWを採用するなら《ワンショットツーキル》で代用しても良いが、ぶっちゃけ《要の陣形》の劣化版なので最終手段である。
そして〈RC〉。大体は置換エフェクトの《光の手》が起点となるが、相棒にサラマンダーを置いているなどの場合は能力値と相談して無しにしても良い。
優秀な範囲攻撃である《破壊の光》は強力だが同エンゲージ不可であり、《光芒の疾走》などの移動エフェクトによるフォローは必須。
また、《スターダストレイン》《空を断つ光》といったシーンに渡る攻撃手段もいくつかあり、エンゲージを分散した敵をまとめて焼き払える。
このため広範囲の攻撃は得意だが、移動など細かいところに経験点を割く必要が出てくるため〈白兵〉〈射撃〉に対して火力等は一歩遅れをとることになる。
続いてドッジだが、エンジェルハィロゥは【感覚】がとにかく高いので基本的に〈知覚〉か〈射撃〉でドッジを行う代替エフェクトを起点にする。
Dロイス:光使いはリアクションにも使用可能だが、《リフレックス》《神の眼》《光の指先》の時点で侵蝕が6となることが大きな難点。
ドッジ型全般に言えることだが、1度のドッジでロイス1つ分の侵蝕率を上げてしまえばゲーム的な意味はほぼないに等しい。それを踏まえて計画的に扱うべきである。
・Dロイス
Dロイス「光使い」では技能:シンドロームで[Lv+2]個のダイスを増やせる高性能専用エフェクト《光の指先》を無料取得することが可能。
リアクションにも使用可能だが侵蝕率が嵩むようになることだけは要注意。同じくダイスを増やすDロイス:実験体などとは場合によって使い分けよう。
また、対になるDロイス「闇使い」では専用エフェクト《闇の指先》を得ることができ、オートアクションで判定のC値を+1することが可能。
ただし侵蝕率が7と非常に重いのでドッジの補助などに扱うにはいささか不向きか。かといって回避妨害には既に《光の衣》があるので、なんというか使いづらい。
・ピュアブリード
素で【感覚】が6になるので、攻撃にせよドッジにせよそれを最大限活用するビルドにすることがほぼ確定される。
ピュア制限のエフェクトは2つとも弱くはないが使いやすいとも言えないので、それらをメインに据えた構成は不向き。
またリミットエフェクトには優秀なものが多く、その取得が遠のくという難点もある。そのためどちらかといえばクロス向きのシンドロームだろう。
では利点はと言えば、やはり《滅びの光》や《マスヴィジョン》、《イェーガーマイスター》のような高係数火力エフェクトの最大レベルが上昇するということだろう。
先述したリミットエフェクトも《アフターエフェクト》や《デトネイトチャージ》など係数が高いものが多いので、そこに旨味を感じるならばピュアでも問題は無い。
・クロスブリード
基本的に高い【感覚】ないしそれに付随する行動値を活かすことになる。攻撃的なシンドロームであるためほぼ全ての火力役と相性がよい。
ただエンジェルハィロゥ自体が完成されたシンドロームであるため、基本的にそれを補強していく形でビルドが無難。
×バロール
白兵、射撃、RCすべてに適性。バロールはRCデバフが揃っており、行動値の高さに任せて上からそれらを叩きつけると良いだろう。
また、こちら側に不足しがちなガード関連のエフェクトを盛ることも可能。カバーリングこそないが火力不足なバロールと欠点を補い合える。
×ブラックドッグ
鉄板コンビその1。ブラックドッグの苦手なダイス確保をDロイス「光使い」でカバーすることができる。
白兵、射撃、RC全てをこなせるほか、ガードや固定値を活かしたドッジも両立する極めて優秀なコンビ。
×ブラム=ストーカー
【感覚】が5に到達し、優秀な武器作成エフェクト《赫き剣》を持っているので《光の舞踏》による白兵型が推奨される。
RCも比較的得意だが、感覚の高さに反して射撃はHP消費がかさみがちで他の2つほどでもない。
×キュマイラ
感覚特化に肉体特化と相性は最悪……に見えるが、実はサプリ環境では隠密白兵型にこの上ない適性を持つ組み合わせである。
能力値も3/3/1/1と実際のところそこまで酷くはならない。それでもイロモノはイロモノなので、普通のビルドに飽きた方向き。
あとは《ターゲットロック》辺りの火力エフェクトを拾う射撃型も面白いが、如何せん選択肢は限られている。
×エグザイル
バロール同様、高い行動値からのデバフの扱いに長ける。〈射撃〉によるデバフが豊富なためバロールよりも扱いやすいか。
先手《ブレインハック》による同士討ち狙いなど、その悪さには枚挙に暇がない。
×ハヌマーン
鉄板コンビその2。Dロイス「神速の担い手」によってクソ高行動値を《サイレンの魔女》でシーンに叩きつけるビルドは多くのGMに怨嗟の声を上げさせる。
無論、こんな尖った使い方をしなくても普通に強い。筆者のおすすめは《光の舞踏》による白兵型である。《光の舞踏》はリアクションにも使えるのでドッジも両立する。
×モルフェウス
鉄板コンビその3。なんと言っても射撃に極めて高い適性を持つ組み合わせで、アタッカーに必要なものを手軽に取り揃えられる。
もちろん白兵やRCもそつなくこなし、《サポートデバイス》でダイスを大幅に盛ってドッジとの両立も可能。能力値が1/5/1/1になる点もポイントが高い。
×ノイマン
特に射撃に高い適性。エフェクト自体は優秀なのだが効果が被りがちで、また能力値が微妙に噛み合わないのがネック。
×オルクス
大穴。地味……なのだがドッジ代替に加えて自己バフ、達成値操作、範囲縮小が両者に揃っているためドッジ特化型にこの上ない適性を持つ。
《光の舞踏》からの《バックスタブ》などの大火力なども決して侮れないので、これまた普通のビルドに飽きた方向けであろう。
×サラマンダー
《マスヴィジョン》《プラズマカノン》と高い係数のエフェクトが多く、特にRC型は凄まじい火力を持つ。感覚重視でも《氷神の悲しみ》が起点として活躍する。
ただし能力値がやや中途半端で、《結合粉砕》を持ちエフェクトの最大レベルで勝るピュアサラマンダーにはやや見劣りしがちか。
×ソラリス
バフ撒き特化構成。高い行動値で先手を取り、1ラウンド目から味方を馬車馬の如く動かす。行動値以外はちょっと微妙なところだが。
・トライブリード
トライブリードでは火力源である《マスヴィジョン》が取得できないのが大きな難点。Dロイスで無理やり取得するか、《イェーガーマイスター》辺りで妥協するしかない。
いっそ火力は投げ捨てて、もうひとつの特技であるドッジに特化してみるのもひとつの手。幸い、ドッジ系エフェクトは他シンドローム含めてトライでも手が届きやすい
高い【感覚】を活かすべきシンドロームであるため、オプショナルで取得することは稀だろう。《破壊の光》《空を断つ光》だけつまみ食いするというのもないことはないが。
・気になるエフェクトピックアップ
《オプティカルレンズ》《デトネイトチャージ》
高い【感覚】をそのまま火力としてぶち込むエフェクト。ただし単体攻撃にしか使えないことが範囲攻撃の多いエンジェルハィロゥにとって向かい風。
リミットエフェクトの《デトネイトチャージ》は係数4の火力。代償は武器破壊だが、モルフェウス辺りを相方に置けば侵蝕率以外はなんてことない。
《鏡の中の人形》
ドッジを肩代わりするエフェクト。エンジェルハィロゥは回避能力が高いので、侵蝕や経験点に余裕があれば握っておくと良いかもしれない。
《神の眼》
〈知覚〉でドッジを行うエフェクト。高い【感覚】を活かすため、大抵はこれかブラックドッグの《ゲットダウン》をドッジの起点にする。
《スターダストレイン》《破滅の天使》
貴重な制限無しのシーン(選択)エフェクト。ただし〈RC〉にしか使えず、代償として攻撃力が大幅に減少し、回数制限もシナリオ1回ときつい。
リミットエフェクトの《破滅の天使》も効果は強烈だがいかんせん経験点が非常に重く、高経験点かエネミー向け。特に《時の棺》対策が可能なことは大きいかもしれない。
《戦いの予感》
シナリオ1回とはいえ、係数10という馬鹿げた行動値上昇効果を持つエフェクト。絶対に先手を取って悪さをしたいという方向け。
《破壊の光》《空を断つ光》
至近不可だが回数制限がシーンLv回と扱いやすい範囲攻撃エフェクト。リミットエフェクトの《空を断つ光》は1回限りだが強力なシーン攻撃。
とはいえ、このままでは火力不足感が否めないので《滅びの光》などで適度に補強する必要はある。
《光の剣》《光の銃》
セットアップで使える珍しい武器作成エフェクト。ただし性能はあまり高くなくリミットエフェクトも無いので、実質ピュアでの《デトネイトチャージ》用だろうか。
《ピンポイントレーザー》《アフターエフェクト》
技能:シンドロームの使いやすい装甲無視エフェクト。リミットエフェクトの《アフターエフェクト》は味方より先に行動すれば非常に優秀な火力源。
エンジェルハィロゥならば自ずと行動値も高くなるはずなので、こちらの頭数が多ければトライブリードでも十分なダメージソースになりうる性能である。
《ミスディレクション》
範囲攻撃を単体化するエフェクト。特にクライマックスでは範囲攻撃を受ける機会は多いので、手軽に味方のロイスを守ることが出来る。
《フラッシュゲイズ》(制限:80%)
オートアクションで[Lv×2]個のダイス減少を与える。ダイスデバフに長けたオルクスやソラリスと組み合わせれば判定の自動失敗狙いすら現実的。
《ミラーイメージ》(制限:80%)
ラウンドの間ドッジのC値を-1(下限6)する高性能エフェクト。ドッジ屋なら是非とも握っておきたい。ただしその分攻撃力が多少下がる。
《鏡の盾》(制限:100%)
ダメージ反射エフェクト。シナリオ1回で侵蝕もリスクも重いが、最大で[Lv×20]点と反射量がかなり大きいので大技に対して使うとよい。
これをカバーリングと同時に扱おうと思えるならば君は立派な和マンチの仲間入りである。
《マスヴィジョン》(制限:100%)
エンジェルハィロゥの必殺技。係数5の圧倒的火力で、回数制限も3回とクライマックスで使用する分には緩い。
トライブリードでなければとりあえず最大レベルで積んでも良いし、トライブリードでもDロイス枠を消費してでも取得する価値はある。
《光の舞踏》(HR掲載)
〈白兵〉の能力値を【感覚】に置換するエフェクト。そのメリットは上記した通り。
《イェーガーマイスター》(RW掲載/制限:80%)
係数4の火力エフェクト。射撃攻撃にのみ有効なので《光の舞踏》による白兵攻撃には乗らないこと、そして使用する度にドッジのダイスが減少することには注意。
《陽炎の亡霊》(RW掲載/制限:100%)
ドッジ成功時にメインプロセスを行えるエフェクト。攻撃とドッジを両立しやすい高経験点レギュ――例えば、このエフェクトが掲載されているRWステージで輝くだろう。
《月光の奏者》(RW掲載/制限:120%)
ドッジを自動成功、もしくは自動失敗させるエフェクト。侵蝕率は2D10と軽くはないが、隣同士に掲載されている《陽炎の亡霊》との相性は抜群。
とりあえず今回はここまで。次回は捻くれ者な重力使い、バロールを解説します。
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