第95話 文化祭2日目 ⑥

 涼香


 上代渉が舞台からいなくなっても講堂内には冷めない興奮が広がっていた。

 テレビの向こう側でしか見ることのできない俳優が目の前に現れたのだから気持ちはわかる。講堂での写真撮影は禁止とはじめから説明してあったので今日の出来事を一斉にSNSに書き込んでいた。


「あ~ん。やっぱカッコいい~」

「それな!」

「今期の推しメン」


 講堂にいた女の子たちはスマホを片手に先ほどの渉について話している。


「この後のパレードにもでてくれるんだよね!」

「私も出ればよかった~一緒に写真撮れたかもしれないのにぃ」


 パレードの話題が出るとげんなりする。

 私の手の中には渡された衣装を見せてもらったからだ。パレードの衣装を作成したのは被服部の子だった。

 講堂を出てから中にいた人から上代さんの情報が広まったのか講堂の出入り口周辺には多くの人だかりができていた。


 ――それにしても上代さんと先生っていったいどういう関係なんだろ。


 学校の先生が有名な俳優の知り合いがそんな簡単にできるわけがない。

 控室でのやり取りを見ているとかなり親しい関係のようにも思えた。そのうえ、あそこまで似ているとなると先生の親戚なのかもしれない。


『お知らせです。ハロウィンパレードに参加される方は体育館前に集合をお願いします。お着換えは体育館の更衣室をお使いください』


 ハロウィンパレードの召集の放送が校内に響き渡る。

 もしかしたら、ハロウィンパレードに参加する渉を見ることができるかもしれないという希望を持った人たちが体育館へと走り始める。


 ――私も行かないと……


 どれだけ嫌でもドタキャンするわけにはいかない。

 私は重い足取りで体育館にある更衣室へと向かった。


 更衣室にはパレードの仮装に着替えている人たちが幾人もいた。


 私は被服部の子に渡された衣装に袖を通した。

 肩周りが大きく開き、ロングスカートが幾段にも重なった豪奢な淡い青色のパーティードレスだ。髪には豪華な風に作られたティアラまであてがわれて、物語のカギとなるガラスの靴まで用意されている。


 幼稚園や小学生の低学年の女の子であれば憧れたであろう物語のお姫様の格好にはちょっと私には動きづらく、恥かしい物だった。


「桜咲さん。完璧よ」

「ねえ、なんでサイズがぴったりなの?」


 ミスコンの結果が張り出されたのは昨日だ。

 どう考えても時間は間に合わないにも関わらず採寸はぴったりだった。


「そんなの最初っから桜咲さんが優勝するって思ってたからだよ」

「私が聞きたいのは採寸はいつしたのかってことっ!!」

「そんなの! 情報を買ったにきまってんじゃない!」


 私の着ている衣装は被服部の子作った衣装や商店街のご協力で使わさせてもらっている。


 ――でも、このガラスの靴はちょっと痛いかな。


「もう小さい子が見たら本物のお姫様だって勘違いするんじゃない?」


 言ってあげたいことはまだまだたくさんある。

 私は被服部の子と別れて鏡の前に立つ。


 ――うーん……昔はお姫様に憧れてはいたけれど、衣装に着替えるとなるとやっぱり恥ずかしいかな。


 小学生のお遊戯会の時にお姫様役に選ばれたことはあったけれど、相手役が古市君だったからすぐにやめた。お姫様役をやりたがっていた子もいたから譲ったんだっけ。

 

 ――隣を歩いてくれる人が高城先生だったらな……。


「涼香、可愛らしいな……」

「夕葵、ありが、と……」


 夕葵に声をかけられ振り返る。夕葵の姿を見るとお礼の言葉はだんだんと声が小さくなる。


 上半身は大きな胸を覆うのはバンドのみ。肩どころか、おへそまで丸見えだ。申し訳程度に胸の部分にかかっている黒のレースが胸を隠すどころかより煽情的に映る。下は巻き布のような長いスカートだけれど、大きなスリットが入っていてそこから覗く綺麗な脚がなんとも艶めかしい。同じ女性として何か負けた気がした。


 魔法のランプが出てくるのお姫様を題材にしているみたいだけれど、お姫様というより踊り子の衣装に近い。


「こ、こんな格好なんて……」

「ま、まあ仕方がないよ。諦めよう」


 丈の長さは大丈夫だったみたいだけれど、胸の方がちょっとサイズが足らなかったみたい。まさか、この数か月でまた成長したの? 幼馴染の成長が怖いっ!


 さすがにもう十月の後半だということで寒いのだけれど、ストールのようなものがあるからかあまり寒くないようだった。一応、待機中は身体を隠す意味合いを含めてに暖かな毛布を羽織らせる。


「夕葵、エロッ!」


 夕葵にさらに追い打ちをかけてきたのは観月だった。

 隣には陽太くんもいる。ここは女子更衣室なんだけど、陽太君はまだ幼いから同伴が許可されたみたいだった。


 観月の格好は青いワンピースに白のエプロンを身につけている。世界で一番有名な童話の主人公の格好をしていた。隣にいる陽太くんは兎の被り物や蝶ネクタイをつけていて白うさぎの仮装をしていた。可愛すぎる。


「最初から準備されていた衣装だ。私がこんな衣装を選ぶわけがないだろう」

「だよねー、私たちのは去年の着ようと思っていた衣装だし」

「ボク、ソルジャーライダーがよかった……」


 陽太くんはちょっと不服そうだったけれど、後ろから陽太くんを抱きしめる観月は何ともご機嫌な様子だ。


「後はカレンだけど……シルビアさんが一緒だからめちゃくちゃ張り切りそう」

「あー……」


 何だろうものすごく想像できた。

 イベントに参加した時のシルビアさんの衣装を見せてもらったことがあるけれど、命を懸けているといわんばかりの出来だった。そして、今日の衣装はシルビアさんが手がけた自信作だという。


「お待たせしました!」


 元気よく姿を見せたカレンはゴシックロリータ調のドレスを着ており、足元は黒のブーツを履いている。背中から生えている黒い羽根、長い銀髪には黒いメイドカチューシャ、青い瞳には赤いカラーコンタクトが付けられている。その気合の入れように思わず息をのんだ。


「それ何の仮装?」

「アンティークドールの戦いを描いた名作のコスです。お嬢様の綺麗な銀髪にはやはりこれかと」


 後ろにいつの間にか立っていたシルビアさんは私たちに説明してくれる。あー、きっと何かのアニメのコスプレだ。被服部の子たちを合わせたのかあの人たちもものすごく張り切ってるよ。


「お嬢様、大変可愛らしい笑顔ですがもっと周囲を見下すように! 蔑みの笑みで周囲を見てください!」


 鼻息を荒くして、写真を撮るメイドさん。

 本当にあのクールビューティなシルビアさんなんだろうか。


 パレードに参加する人たちが控室から出て体育館へと集まっていく。

 みんなはパレードが始まるまで、写真を撮ったり話したりと自由な時間を過ごしている。

 でもどこか落ち着きがない。きっとこれから来るであろう上代渉のことが気になっているんだろう。

 男性着替えの時間は女子の後だということで男子たちは私たちより遅れて集まってくる。女子たちの仮装に比べれば男子たちの仮装はまだおとなしい物だった。


「見て! 渉が来た!!」


 ◆


 俺たちはハロウィンパレードに参加するための仮装をして体育館へとやってきた。

 体育館の生徒たちはさっそく写メを撮りまくっている。

 そんな彼女たちに渉はほほ笑む。さすが俳優、顔の作り方が分かってる。俺はこんなときどんな顔をすればいいかわかんないよ。


「笑えばいいと思うよ」


 渉は俺の心情を悟ってアドバイスをくれるが、そういうのは苦手なんだよ。


 文化祭が終わってもしばらく生徒のおもちゃ決定だ。まだ静蘭の学生の格好の方がよかったよ。


 渉はあっという間に女子たちや一般参加者の方々に囲まれていくので、この隙に俺は渉の隣から離脱した。一瞬渉が「裏切り者!」といっているような気がしたが、気のせいだろう。ほら、今も女性に囲まれてほほ笑んでるし。


「みんなは行かなくてもいいのか?」


 俺は渉を遠巻きに見ているだけのクラスの子たちに声をかけた。


「あの中に加わる気にはなれないって」


 観月が呆れたように言う。同感だけど。

 渉は四方八方から話しかけられそれぞれに応えてる。あいつ、いつもこんな生活送ってんのかな。


「陽太はいいのか? ソルジャーライダーだぞ?」

「んーんー……」


 照れているのだろうか、観月の傍から離れようとしない。


「わかってないなー。歩ちゃんは」

「はあ?」

「陽太は歩ちゃんにそっくりだからソルジャーライダーが好きなんだよ。ねえ~」

「うん!」


 ヤバい。陽太があまりにも可愛すぎた。

 陽太が近くに寄って抱っこを要求してきたので、片手で抱き上げてやる。そのままぎゅーっと抱きしめるとくすぐったそうに笑う。


「あー、こんな弟が欲しかったなー。というより弟にしたい」

「え……」


 観月は驚いて俺を見る。俺も観月を見るとみるみるうちに観月の顔が赤くなっていく。それで俺は先ほど自分が言った言葉を観月がどう解釈したかがわかった。


「いや、違うぞ。決してそういう意味じゃない!」

「わ、わかってるから!」


 その割にはまだ顔が赤いままだぞ。


「先生、セクハラです」

「待って!」


 ジト目で涼香が俺を非難する。カレンも夕葵も涼香と似たような目で俺を見ている。


「……センセ、私の衣装はどうですか?」

「ん? ああ、すごいな」


 俺の素直な感想だった

 あのメイドいったいどれだけ張り切ったんだよ。


「似合ってますか?」

「似合ってる」


 原作は知らないが、カレンの容姿によく似合っていて、最高級のビスク・ドールを見ているようだ。俺が褒めると「えへへ~」と、とろけたような笑みを浮かべる。


「シルビアさんと2人で作ったんです!」

「すごい……」


 繊細な黒い生地がカレンの白い肌をより際立たせる。

 服を手に取ってみると生地も着心地もを考えられて作られているのが分かる。2人の裁縫技術には感心させられた。


「……先生、私の衣装はどうでしょう?」


 っと、今度は涼香が俺に尋ねてきた。

 女性の衣装とかをほめるのはあまり得意じゃないんだけど。

 そもそも俺自身があまり服を選ぶことに自信がない。前の買い物の時に大学の同期の東雲に子供っぽいといわれたのは事実だし。それに、涼香なら言われ慣れているだろう月並みな言葉しか浮かんでこない。


「似合ってるよ。涼香は言われ慣れているだろうけれど」


 俺は思ったことを口にした。


 ◆

 涼香


 ――……ちょっとカレンばかり見過ぎじゃないかな。


 確かにカレンの仮装はすごいけれど、高城先生はずっとカレンばかり見てる。カレンも見られているのがちょっと恥ずかしくなったのか頬に赤みがさしている。私たちだって仮装しているのに目も向けてくれないんですね。


「……先生、私の衣装はどうでしょう?」


 本当は先生から褒めてほしかったけれど、私はカレンに負けたくなくて先生に声をかけた。


「似合ってるよ。涼香は言われ慣れているだろうけれど」

「そうですか……」


 他の誰よりも私は先生に似合ってるって言ってほしいんです。

 先生は改めて私のドレスを見て何やら考え込む仕草をした後に、口を開いた。


「うん。ドレスの方が見劣りしてしまうかもしれないな」

「――っ――!!」


 先生の不意打ちの言葉に私の心臓の鼓動が早くなるのを感じる。


 ドレスじゃなくて、ドレスを着た私を見てくれたことがうれしくて、私にとってはこれ以上ない殺し文句だった。


「せ、せくはらです……」


 私の精一杯の返事は何とも力のないものだった。

 その後、観月も夕葵も自分の衣装はどうかと尋ねていて先生はちょっと困った顔をする。


 今日は王子様みたいな恰好をした先生と一緒に歩けるんだ。もちろん、夕葵たちもいるから二人っきりというというわけじゃないけれど、それはそれで素敵な思い出になるだろう。


『では、そろそろ始まりますので列を作って並んでくださーい!』


 ハンドメガホンを持った先生に促されてパレードの列に加わる。

 パレードに参加する生徒や一般参加者の人にそれぞれ子供たちに配る用のお菓子が渡される。


「あ、涼香さんこっちに来てもらってもいいかな」

「え?」


 私の声をかけてきたのは文化祭実行委員会の女子たちだった。文化祭の写真を担当しているから手にはデジカメや個人のスマホを持っている。谷本さんも昨日の落ち込んでいる様子は微塵もなくて上代さんに集中している。


 私は返事をする間もなく腕をつかまれて引っ張られていった。


「もうじきパレードが始まるからさ! その時に渉の隣を歩かせてくれないかな!」

「え……」


 私は正直あの人の輪に入っていく気にはなれないし、なにより、私にそんな権限もない。パレードの列を崩すような行為は進行を遅らせてみんなに迷惑がかかるから認められもしないだろう。


「や、やめよう? みんなに迷惑だし」

「大丈夫、大丈夫! ミス静蘭ならみんな道を開けてくれるって。こんなチャンスめったにないんだよ。私が取り持ってあげるから!」


 そんなことしたらまた、余計なやっかみを買うことになる。

 谷本さんたちは私の話も全く聞き入れてくれる様子はない。


「はいはいはーい、ちょっとどいてねー」

「ミス静蘭のお通りだよー」


「ちょ、なに!?」

「痛っ!! 足踏まないで!」

「割り込まないでよ」


 実行委員会の子たちは周囲の注意を気にした様子はなく、上代さんの元へとたどり着いた。


「あの! この子と一緒に写真いいですか!?」


 上代さんは突然の提案にちょっと驚いた顔をしていた。当然、周りにいて順番待ちをしていた女の子たちはいい顔をしていない。


「この子、ミスコンで優勝した子なんです! 一緒に歩いても見劣りしませんし、きっと写真が取れると思うんですよ!」

「美男美女ってやっぱり画になりますし!」

「桜咲さんも撮りたいって、ね?」

「その後、私たちともお願いします!」


 グイっと引っ張った私を前に出して、一緒に写真を撮ってほしいと交渉するけれど、まるで私が一緒に写真を撮りたいような説明をする。


 さっきまで黄色い声でいっぱいだった空間は一瞬で私たちへの批判の空気へと変わった。

 みんな上代さんと一緒に写真を撮りたい子ばかりなのに、私だけ優先されるようなことはあまりいい気分はしない。


「ほら! 早く早くぅ!」


 谷本さんたちは上代さんの了承を得ないまま、横に並ぼうとする。


「もうやめよ? みんなが迷惑してるから」

「はぁ? 何真面目ぶってんの?」


 谷本さん私にだけに向けられる小さな声。その声音からはまだ私への敵意は消えていないことがわかる。


「ほら、早くしてよ。あとがつっかえてんだからさ」


 谷本さんは私に先に写真を撮らせようとして私の背中を押した。

 慣れない靴はバランスを崩しやすい。身体を支えようと思っても思ったように体は動いてくれなかった。


「おっと!」


 上代さんが手を刺し伸ばして転倒するのを防いでくれる。意図せずに上代さんと手が触れあってしまう形となった。


「大丈夫?」

「はい、すいませんでした」


 う……そんな気もないのに、上代さんとの距離がものすごく近くなる。


「いや、謝るのは君じゃないから」

「え?」


 離れると私を押した谷本さんのもとに向かった。


「いきなり突飛ばしたら危ないだろ」

「え? 私?」

「君以外誰がいるんだ。俺と写真を撮りたいっていうのは嬉しいけれど、彼女にとっては迷惑以外の何物でもない」

「いや、あの子が写真を……一緒にって……」


 上代さんの忠告に谷本さんは思わず身を固くする。

 さっきまでの笑みも消え散るからちょっと迫力がある。


「あの子は君の友達に引っ張られてここまで来たみたいだったけれど? その子の格好は目立つからよく見えたよ」

「ち、違うよね!? 桜咲さんも一緒に回りたかったでしょ?」


 あくまで自分が悪いとは認めないのはまるで古市君を彷彿とさせる。だからかちょっと、イラっとした。


「私はさっきまで夕葵や高城先生と一緒に回ろうとしていたのに、無理矢理ここまで連れてきたんでしょ」

「ちょ、ちょっとやめてよ。私は良かれと思って言ってあげたのに!」


 確かにファンの女の子なら嬉しいかもしれないけれど、私はここに居る人たちほど上代さんのファンではないし、この文化祭のパレードはいつものメンバーで楽しみたい。


「すいません。どうかしましたか?」


 不穏な空気を感じたのか高城先生が上代さんの元へとやってきた。やっぱり二人が並ぶとよく似ているのが分かる。


「先生。私、夕葵たちと一緒にパレードを回りたいんですけれど」

「最初からそのつもりじゃなかったのか? いつの間にかいなくなっていたからみんな探してたよ」


 高城先生が振り返ると夕葵たちが私の元へと寄ってくるのが目に入った。その様子を上代さんは見ていて小さく息を吐いた。


「彼女の言い分の方が正しいみたいだね。打算の善意はやめるように」


 そう伝えると上代さんはこの場から立ち去ってしまった。

 周りの女の子たちもとても追いかけられるような雰囲気じゃない。

 せっかくの機会を不意にさせた実行委員会の子たちをじっと見る。その目からは様々な恨み節が伝わってきた。まあ、今回ばっかりは自業自得なので私からは何も言えない。


 何か一言言ってやりたくなったけれど、もうやめておこう。今の彼女たちとの会話なんて古市君との会話並みに意味がない。


「みんなもごめんね。私がもっと強く拒めたらもっと上代さんと話せたかもしれないのに……」

「いや、桜咲さんのせいじゃないし」

「そうだよ」


 あの空間を壊してしまったことは本当に申し訳ないと思う。

 みんなは互いに顔を見合わせると私の所為じゃないと言ってくれる。


「とりあえず、もうすぐパレードが始まるから並んでおこう」


 高城先生がまとめるとみんなはそれぞれの位置へと戻っていった。

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