イースポーツオブサンダーボルト(仮)
アーカーシャチャンネル
シーンフロチャート(ベースプロット)
序:1シーン
・オープニングイメージ
あるプレイヤー(イカヅチ)の語りで、草加市の環境、ヒーローブレイカーに関しての言及が入る。
ソレが実はバーチャル動画投稿者の動画であるのは――最後の方で判明。その動画を見ていたのは、照月の幼なじみである秋月だった。
秋月がプレイをし始め、面白そうなゲームと思い――数日後に照月へ教えようと画策する。
1:3シーン
・テーマの提示
時代背景等をざっくり解説。ここでヒュベリオンの社長としての一面が登場する。
(ただし、ヒュベリオンの名前は出てこない)
・セットアップ
主人公がゲーム(ヒーローブレイカーではない)をプレイしているシーンに。
(ただし、プレイしているのは学校から帰る途中のコンビニ前で)
その後、友人が新しいゲームを紹介され、それがヒーローブレイカーだった。
その時はプレイをしなかったが、プレイの光景を見て興味を持った様子。
(ソレ以前にもSNSでそれらしき情報を仕入れていたので、実物を見るのは初めてという認識)
ヒーローブレイカーをプレイしているプレイヤーは上位プレイヤーのような動きを見せるが、特にプレイヤー名の描写なし。
その中で2位にランクインした人物が、後にアルストロメリアに入る島風である。
・きっかけ
しばらくして、様々な動画を見ていく内に興味を持ってプレイを始める。使用クラスはパワードアーマー。
その後、チュートリアルを経て一連のプレイ方法を何とか覚えようとするのだが――苦戦の一言である。
そして、友人と組んでチームを作る事に。チーム名はアルストロメリアになった。
パワードアーマー以外も試そうかと考えるのだが、そこで動画サイトに大量の動画がアップされている事実を知る。
それらの動画を見ていく内に、パワードアーマーで進めた方が良いのでは――と考えて、現状では変更なしとなった。
2:4シーン
・悩みのとき1
モブCPU戦。チュートリアルをプレイしても感覚を掴めなかった事もあり、翌日に再プレイをするのだが――。
そのプレイ光景をあるプレイヤーにチェックされた事により、乱入される事に。
(乱入したとしても他のプレイヤーにアナウンスはされない。あくまでも対戦要素よりも協力プレイが重視される為)
アシュラ戦。2人で何度かプレイはしているものの、対人戦は未体験だった事もあって最初は苦戦する。
後に逆転のきっかけを発見して、何とかアシュラを撃破。きっかけはチートツールの発動タイミングであり、その隙をついての勝利だった。
対戦内容はボスバトルで、アシュラはボスのライフを削る事だけに専念してチートツールを使い過ぎた結果、発動タイミングを読み取られる結果になって自滅――。
その後、アシュラの口からダークフォースの名前が出てくるのだが――最初はSNS上で有名なダークフォースと同じとは気づかない。
・悩みのとき2
2人だけでチームを作れたのだが、モードによっては色々と不都合が出てしまう。それを解消する為にも3人目のプレイヤーが必要と考え始める。
モブCPU戦。2人チームのデビュー戦だが――3人目としてCPUが組まれ、そこで3人1組が基本と言う事を知る。
最終的にはCPUアバターとパートナーを組んだ中でも勝利するが、入手出来るアイテムのグレード等を踏まえるとプレイヤーが必要だという結論に。
そこで、あるコスプレイヤーの動画を発見し、その人物と接触しようと秋月が考える。それが、木曾だった。
木曾に関しては動画で存在を確認するも、リアルで遭遇できるか保証がないので――秋月もその1点だけを悩んでいた。
そして、あるゲーセンで木曾と遭遇、そこである勝負を持ちかけて勝利。3人でチームを組む事になる。
チームを組んだ後、照月は別の動画をチェックし――そこに出ていた傭兵アバターの人物に興味を持つ。
(このアバターの人物が、実はアサシン・イカヅチ)
その頃、長門がリズムゲームの遠征先で木曾と遭遇、マッチングを試みるのだが失敗に終わる。
・第一ターニングポイント1
1回目のイカヅチ戦。この時のマッチングでは、アルストロメリアと偶発マッチング。イカヅチとしては想定外の物だった。
アルストロメリアとのマッチングは希望はしていた物だが、今回に限っては対策を整えていない状態でのマッチング。
最終的には仲間が次々と倒され、自分ひとりになったイカヅチが捨て身とも言える戦法で照月を狙うのだが、木曾と刺し違えで敗北した。
木曾の方は自分が足を引っ張ったのでは――と思い、秘密裏に練習を始める。その時に長門と再遭遇し、アルストロメリアへの加入を要望するのだが――。
・第一ターニングポイント2
2回目のイカヅチ戦。ここで照月、秋月がイカヅチの行動を見破ったことで勝利、イカヅチも参戦した。
その数日前には長門も参戦、メンバーの方も5人となって何度かのマッチングで腕を磨いていく。
この時に頭領とも対戦し、そこである真実を知る。
3:3シーン
・サブプロット
5人になったアルストロメリアだが、それを倒そうと考えて動き出したダークフォースモブを撃破していく。
そのバトル動画を見ていた島風が興味を持ち接触を図る。
その後、島風が参戦して6人となったアルストロメリアだったが、ここでイカヅチと島風がプレイのあれこれで衝突したり、FPSあるある等でもめたり、プロゲーマーやイースポーツのニュースで一喜一憂したりもした。
そうした良い出来事や悪い出来事も吸収していくことで徐々に成長、アルストロメリアは上位ランカーにも警戒されるグループとなった。
・お楽しみ1
草加市で聖地巡礼PRと思われる動画を発見する。それを作った人物のハンドルネームは「ヒュベリオン」だった。
本当に、あのヒュベリオンなのか――探ろうとする三笠と木曾はある人物の存在をSNS上で発見。お互いに毛色は違えど、発見した名前は共通して天津風だったのである。
・お楽しみ2
島風のコスプレイヤーとしての光景、大和のバーチャル動画投稿者としての一面、ビスマルクの料理シーン、三笠が同人楽曲の動画をチェックするシーン等の日常がメイン。
島風のコスプレイヤーとしての一面は他のメンバーも知っていたが、実際に動画で見るのは初めてだった。衣装のセクシーさもあって、照月と秋月は赤面するが。
それ以外でも様々なARゲームやVRゲーム等をプレイする長門、イカヅチのFPSゲーマーとしての側面も再び描かれる。
その一方で、別のゲーセンではアルビオンが過去に出演していた特撮作品を題材としたカードゲームが稼働しており、それをプレイする子供たちも――。
4:4シーン
・ミッドポイント1
ヒーローブレイカー公式でアップデート告知が発表。レイドバトルの追加、ラグの一部解消、チートプログラム対策強化等の要素が発表された。
その一方で、ストーリーモードもしれっと更新されており、その内容に驚くプレイヤーが多かった。デスゲームではないのに、「デスゲームだ」と誤認識させるようなユーザーもいたが。
実際、ストーリーモードの内容は我が目を疑い様な内容でもあって、この内容で許可が下りたと考えるプレイヤーも少なくない。
本当にこれでゲームが成立するのか? もっと楽しくなるような設定に出来なかったのか? 様々な意見のぶつかり合いが激化して区内にSNS上では炎上と言えるような予兆が現れ始めていた。
その中で、ある人物が掲示板やSNSを見て「何か良くない事が起きそうだ」と懸念を抱く。その人物こそ天津風なのだが――。
公式アップデートが数日後に控えた中、様々な改善作も発表になるが、今度は一部の仕様変更でもめ事が起きる事に。
この仕様変更によって挙動が変わるのは明らかで、中には「必勝パターンが使えない」等の発言も。このパターンとは、一種の「パターンハメ」に転用されている挙動であり、特定プレイヤーがゲームを辞めた原因でもあった。
これに文句を言っているのは、大抵がまとめサイトで「プレイヤーの行為でヒーローブレイカーが炎上」の様なテンプレで使われている一種のモブであり、これに苦言をしたのがイカヅチだった。
・ミッドポイント2
天津風が遂に動き出す。水面下では何度か秋葉原へゲーセンめぐりをしていたのだが、ヒーローブレイカー(VR版)が設置されたのを目撃して興味を持つ。
ネット上ではAR版が話題だが、操作性等を含めて同じなのか探るという意味でもプレイを始める。
実際に軽くプレイして分かったのは自分が過去に構想していたシステムをベースにして、それをゲーム化したような物だった。
更に言えばあの構想はWEB小説と言う形で発表した物であり、アレを実現しようという人物もいないはず。
プレイを終えた彼女は、ゲーセンを出てSNSを検索、そこでメンバー募集をしているグループを一通りチェックし、最終的にアルストロメリアを発見した。
天津風の話を聞き――他のメンバーは特に怪しい言動がないと考え、彼女を歓迎する。その一方で、イカヅチは若干警戒、木曾はメンバー募集の件に関して疑問を持つ。
木曾の時はメンバー募集はしていなかったような気配が……と思っていた。実際、あの当時は2人で何とかなると照月と秋月も思っていたので。
その後、天津風のプレイ動画を他のメンバーと共にチェックし、実力もそれ相応であると「大物が釣れた」と長門は感じるが――。
相手が中堅レベルのプレイヤーと言う事もあり、イカヅチは「あくまで参考程度」と保留、木曾も「上位ランカーと競り合えるかどうかは不透明」と言及した。
その状況下で、天津風の話がSNS上に出てきた事を「炎上の種がまかれた」と考えたのは、アルテミシアの三笠だった。
三笠としては大和に不安の材料を与えたくないと考え、秘密裏に接触しようとアドレスを探すのだが――発見できずに接触は失敗に終わる。
・迫りくる悪い奴ら
まとめサイト勢力が、ここぞとばかりにSNS炎上を仕掛けてくる。大半がフェイクニュースなので、あっさりと鎮火するのだが。
その一方で、あるニュースだけが鎮火せずにそのまま放置されていた。それこそが、公式の『ストーリーモードに隠された元ネタ』という記事だった。
ダークフォースモブ対ガーディアン1。モブプレイヤーでもアシュラ等と同じようなレベルのプレイヤーと油断したガーディアンが敗北。
これに関しては、さすがにバトルを観戦していたゲーセンバイトのビスマルクもドン引きするレベル。
ダークフォースモブ対ガーディアン2。他のエリアの報告もあり、こちらの方は辛くもガーディアンが勝利。
しかし、ここに配置されていたのは雑魚と言っていいメンバーであり、ガーディアン側もバトルには勝利したが作戦失敗に関して悔やむ。
ダークフォースモブ+ホワイトスナイパー対ガーディアン3。こちらには頭領と同じアーマーの使い手が混ざっており、ガーディアンも上位プレイヤーを投入するが敗北。
ホワイトスナイパーに関してはモブプレイヤーの指示でサポートするだけで、全力は出していない。偽者と思わせておいて、本物と認識させるパターン。
結局、後半でホワイトスナイパーが手加減を解除した事で圧倒的な敗北をする事に。
ガーディアンでも圧倒的な戦力を持っていない事を、ここで改めて知られる事になりSNS上は炎上した。
・全てを失って
SNS上のまとめサイトを気にするようなない彼女でも、今回の一件は非常事態とも言えるような物だった。
あのストーリーモードをリアルで再現しようという勢力がいた事にも驚きなのだが、それを主導しているのがヒュベリオンと名乗る人物だった事も――。
その後、ストーリーモードは公式でも公開され始め、そこで「ヒーロー育成と見せかけてマッチポンプを仕掛けていた」と言う大まかなストーリーも判明する。
これに関してはSNS上でも賛否両論となり、中にはストーリー関係なしで楽しむというプレイヤー、重いストーリーに関して不満をノベルプレイヤー、更にはゲームをリタイヤする人物まで出始めていく。
さすがにデスゲームとは明言されていない事もあり、大量の離脱者を生み出すような大炎上にはなっていないが、それでもダークフォースは暗躍を続け、プレイヤーに不利な状況を生み出し続ける。
モブプレイヤー対天津風。数日前の動画で、これはアルストロメリアに合流前の動画である。
その実力は、リアルチートと言っても過言ではないような代物で、そのスタイルを照月や秋月でも真似るのは困難と言われたほど。
何故、この動画をこのタイミングで発見したのか。それにはあるまとめサイトで晒されていた事も理由の一つとなる。
普通であれば照月も興味を示しそうな動画だが、あまりにもストーリーモードの一件もあって何も視界に入ってこないような状態になっていた。
遂には別のソシャゲに手を出すような流れとなり、それ程落ち込んでいると他のメンバーも理解する。
5:4シーン
・心の暗闇1(失意の底にいる主人公)
照月は動画サイト等でプレイ動画をチェックしていく内に、自分のパターンだけでは勝てないのでは――と思い始める。
その一方で、他のメンバーもSNS炎上に関して気に出し始めたりして不穏な空気が流れ始めた。
(それでもパーティー解散を言いださないのは、このゲームを愛しているからという証拠なのかもしれない)
あまり暗いムードに突入せず、それぞれが別の可能性を探し始めている。
モブプレイヤー対アルテミシア。こちらに関しては数日前の動画。木曾を加えたばかりの頃の物で再生数が100万に突破していた。
大和と三笠以外にも――アルテミシアには別の何者かがエントリーしている。その人物の名前はビスマルクだったのだが――。
ビスマルクの名前を見た際、イカヅチが何かを懸念していた。
・心の暗闇2(失意の底にいる主人公と周囲の差異)
ホワイトスナイパー戦(2回目)。1回目の戦闘でサイキックライフルのテクニックが拡散した事で、彼も焦り始める。
プロゲーマーと言う事もあり、戦術が読まれ始めるのは次第に勝利パターンが減っていくことの証拠でもあった。使用可能クラスが限定されているヒーローブレイカーではなおさらだ。
結局は前半で照月及び秋月に対し優位に立つが、イカヅチがメンバーに新規参戦していた事実を知らず、彼にパターンを読まれていたことで戦術的優位が消えて敗北。
その後、自身がダークフォースである事を公表し、これがSNS上で拡散した結果――運営側も本格的にダークフォースに対して対策をしなくてはいけなくなった。
モブプレイヤー対アルテミシア(別プレイヤー戦)。照月と秋月が気分転換で寄ったゲーセンのセンターモニターで目撃したマッチング。
アルテミシアに所属する大和、三笠、ビスマルクのテクニックに圧倒されるばかり。実際、大和と三笠はトップランカーと言える実力を持っている。
そのトップランカーである2人を羨ましく思う人物がいた。それはセンチュリオンである。彼女としては、大和と三笠の存在は邪魔ではないがある計画に関してはノイズであると考えていた。
その後、ある事を確認しようとビスマルクはソロで対人戦を何度か行う。しかし、VSモードでは自動的にチームを組むかダミープレイヤーが割り当てられる仕様に対して、疑惑を持ち始めた。
「このゲームは、何かを再現――」とビスマルクが気付いた時には、ストーリーモードの一部がネット上にもアップされ始め、そこで衝撃事実を突きつけられる。
ダークフォース側でも、他のプレイヤーで自分達の正体に気付き始めている存在がおり、その存在に対して抹殺を考える人物もいた。
しかし、それに対してブ地理的に訴えれば『炎上だけでは済まない』とヒュベリオンに何度もくぎを刺されている。
結局は何も手を出さないような人物がいる中で、宣言をしてアルストロメリアに挑戦状をたたきつけようとする人物がいた。それが大司祭である。
・第二ターニングポイント1(動き出す敵、仲間たちの支えで再起する主人公)
モブプレイヤー対アルテミシア(別プレイヤー戦)。単純にモブと言えるような実力ではないが、相当な上位プレイヤーと対戦する。
このマッチングはアルビオンも直接観戦、ヒュベリオンも動画中継で視聴していた。結果としては、圧倒的な実力差でねじ伏せる。
ヒュベリオンは大和と三笠の人気に嫉妬はするが、現状ではダークフォースに実害がないので泳がせる事に。しかし、アルビオンは早いタイミングで動かなければ先を越されると考えていた。
ソレとは別にランカー戦の動画をいくつか視聴するアルビオンだったが、今のダークフォースを倒せるであろうチームは――アルストロメリアしかいないと思い始める。
照月は現在のプレイ技術に自信はありつつも、ガジェットの組み合わせに悩み始めた。今のままでスコアを出せるのか――という事情もある。
その中で、他のメンバーの助言や今までの行動パターンなどを見直し、そこで改めてガジェットのパターンを新規で調整、新たな装備としてSNS上で上級者向けとされる有線ブレードを発見した。
最終的には他のメンバーも各自で欠点を見直すことで、それをフォローできるのではないか――と考え、連携を強化していく形となる。
一方で島風は自分のスーツデザインに改良の余地ありと考えるが、露出度的な部分を強化しても無駄だろうと結論を出し――以前から構想を立てていた別のスーツ案に関して動かしていた。
大司祭戦(1回目)。アルストロメリアを倒して名声を得ようと動きだした。しかも、ダークフォースの本格活動開始と宣言して。
しかし、ダークフォースのリーダーと思わしき人物やヒュベリオンは大司祭の宣言を良く思っておらず、民度の低下を懸念する程。
実際、センチュリオンも「茶番が過ぎる」と大司祭を批判、アルビオンも「低能集団とレッテル貼りをされてまとめサイトで炎上する方が問題」とメンバーのモラル向上を訴えるレベルだった。
最終的には大口をたたいた割には敗北。その後に乱入した中堅プレイヤーにも歯が立たないような醜態をさらしてログアウトした。
・第二ターニングポイント2(希望を見出し、起死回生の一手を握り闇を斬り払う主人公)
照月がとある動画を発見――それはチートプレイヤーを狩るガーディアンの動画だった。しかし、そのガーディアンは様子が異なっている。
この動画が若干不自然な個所があり、それをガーディアンへ情報提供しようと動くのだが――。
SNS上では、この動画の存在を知って通報しようとするプレイヤーを狩っていくチートプレイヤーが多発。
一体、何が真実なのか――そう思った矢先、ある人物がアルストロメリアの前に立ちふさがった。
大司祭戦(2回目)。アルストロメリアを倒す為、チートツールを使う事に。彼としては手段を選ばないという事かもしれない。
しかし、一時的な迷いを振り払った照月にとって彼は敵と呼べるような存在ではなかった。あっさりと撃破される。
その後、彼はガーディアンによって捕縛されるのだが――チートツールは別人の手に渡っていた。
チートツールの解析前に存在が消えていた事はガーディアンも困惑する。せっかくの対策を立てようにも、サンプルがないとどうしようもない為。
その中で、あるプレイヤーにチート疑惑がかけられる事になった。それは、プロゲーマーとも言われている実力者でもあるホワイトスナイパーだった。
ホワイトスナイパー戦(3回目)。アルストロメリアに二度敗北は許されない――それが彼としてもプロゲーマーの称号的な意味でも。
今度はメンバーを厳選し、新たな戦略プログラムを入手したが――あっさりと返り討ちでバトルは終了する。
その原因は戦略プログラムにあり、これがチートプログラムを応用した物である事だった。1勝にこだわり過ぎた結果、彼は今までの名声を失う結果となったのである。
プログラムに関しては、大司祭が使用していたそれを改良した物で、彼はチートとは認識していなかった様子。
ホワイトスナイパーの一件もあって、ダークフォースにも暗雲が――。離脱する者も存在するが、更にSNS炎上を考えようと加入する者も出てきた。
しかし、ダークフォースが単純にSNSで悪目立ちする為だけに利用される事に関して、限界と感じた者が離脱をする。それは、アルビオンだった。
ホワイトスナイパーは逮捕出来ず、ゲームメーカー側からの交渉で一時活動休止で手を打たれる。ガーディアンとしては逮捕を望んでいたが――。
その代わりとして、ガーディアンは別のゲームメーカーが生み出したとされるチートツールのプログラムをメーカー側から提供を受けた。
これにより、今まで発見できなかったチートパターンも発見でき、セキュリティ強化につなげられるという事でゲームメーカーの提案をのむ。
6:4シーン
・フィナーレ1
アルビオン戦。彼としては乗り気ではないのだが、ダークフォースも虫の息に近いので、止めを刺すという意味でも自分が出る事にした。
彼としては意図的に敗北しようと手加減を考える。しかし、彼のバトル時の言動などから手加減していると分かった天津風が激怒、本気を出すように要求した。
それでも彼は適当に他メンバーを手玉に取るようなプレイを披露するが、これを天津風とは別の意味で馬鹿にされたと考えた照月が手加減をさせないように、無言で全力以上のプレイを見せる。
そのプレイを見て、これまでと判断したアルビオンはダークフォースへは本格参戦していない事を明かして、そこから仕切り直しバトルを開始した。
最終的に、仕切り直しバトルで照月に敗れた。敗因はスコア差である。
・フィナーレ2
ヒュベリオン戦。今回はアルストロメリアだけではなく、上位ランカー勢のチーム、アルテミシアも参戦しての三つ巴となる。
(三つ巴バトル自体、ヒュベリオンが新システムとして発表していた物という形なのだが――)
圧倒的とも言えるヒュベリオンのスキルは、自身が作り出したゲームであるという事によるものだが――ゲームマスター権限を振り回すようなプレイ出ない事に、ビスマルクが違和感を持つ。
最終的にはヒュベリオンを撃破、彼を説得する事で三つ巴バトルは終結した。
それに加えて、ダークフォースのリーダーは自分であるとも告白、自作自演であった事も明らかになる。
・フィナーレ3
ラスボス戦。アルビオンの敗北直後ではなく、ヒーローブレイカーにおける定期レイドバトルが行われ、そこでのレイドボス。
(レイド自体は何度か描写されるが、アルストロメリアはVSモードがメインだったのでレイドには参加していなかった)
しかし、モブプレイヤー等によるチートプログラム使用で様々な個所で不具合が発生し、レイドボスが暴走する。
このレイドバトルの暴走はセンチュリオンが知らない所で発生した物だが、SNSではダークフォースの関与とされてしまい――再び炎上する事となった。
SNSが炎上しても、これを止めなければ炎上は繰り返されると判断したアルストロメリアがラスボスを止める為に動き出す。
(それ以外にもアルテミシアや上位ランカー、その他のプレイヤーも参戦した)
彼らの協力もあってラスボスの暴走は何とか止められた。その一方で、ヒーローブレイカーに新たなセキュリティ強化を求める案が浮上し始める。
・フィナーレ4
センチュリオン戦。アルストロメリアのメンバーだけで挑む流れで始まったが、途中からビスマルクとアルビオンが乱入し、彼らの手助けをする。
センチュリオン自身もチートなしで相当な実力を持つ為、苦戦を強いられる。その一方で、彼女は1人で全てを変えようという考えがあったらしく、他人と協力する気はなかったようだ。
その為か、センチュリオンのパートナーは全て上位ランカーの戦闘データを学習したAIアバターだった。
その事もあってか、最終的には息のあったアルストロメリアの連携プレイに敗れ去る。彼女としては、完璧なデータを持ったAIがプレイヤーに負けたことには納得のいかない部分もあった。
そして、バトルに敗北した事は認め、今回の行動や発言に関しても謝罪をした。その一方で、レイドボスの暴走は無関係である事を貫く。
(一応、ヒュベリオンの仕業と言う説もあったが――SNS上ではセンチュリオン説が優勢だった事もあって。この事が最終的にはチートプレイヤー撲滅のきっかけにはなった)
終:2シーン
・ファイナルイメージ1
センチュリオンの一件がSNS上で話題になる一方で、ヒーローブレイカーのマッチポンプに関しては大きく炎上する事はなかった。
(小規模炎上は数例あるようだが――)
しばらくして、ガーディアン等によるプレイマナー動画やまとめが拡散した事で迷惑プレイヤーは明らかに減っていく。
(それでも数日のうちに0人になる訳ではない)
ヒーローブレイカーのスタッフも数人が辞職、チートプログラムはスタッフが関与したわけではないので本来であれば辞職必要性はない。
(一種のけじめと判断したのだろう。なお、ヒュベリオンは辞職していない。逆にヒュベリオンを辞めさせれば――という声は出てきたが)
・ファイナルイメージ2
その後、天津風のみがリアルで遭遇した事がないので、場所を決めてアルストロメリアのメンバーでオフ会を開く事にした。
天津風も姿を見せる一方、ビスマルクもこの場にやってきて――。
最終的にはオフ回にやってきたメンバーでヒーローブレイカーをプレイするのだが、そこに未確認(アンノウン)のプレイヤーが姿を見せる。
その姿を見て、他のメンバーは誰なのか判別が出来なかったが、プレイヤーネームを確認すると、センチュリオンだった事が判明。
そして、彼女とも合流してVSモードをプレイ開始仕様と言うシーンでフィナーレとなる。
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