作者さんの周囲の動植物について書かれた記録エッセイ。凝縮してコンパクトにまとめられているので、短いながらも文で自然に浸ることが出来る。わんこそばの様にドンドンと次の次に読み進めて行ける。
移ろう季節の営みを、ありのまま丁寧に綴った備忘録。森羅万象に向けられた柔らかな目を通し、慌ただしい日々や、便利な暮らしで薄らぎつつある季節感をたっぷりと味わうことが出来ました。四季のある国に生まれてよかったと、改めて思わせてくれる良作です。
秋の終わりから年末まで、だんだん寒くなる様子がとても綺麗な文章で表されていました。収穫された400個の柿は、美味しく召し上がったのでしょうか? 渋柿は干し柿に? 秋の味覚がとても羨ましく思われました!