十一月中旬
霜月(11・15)
掃除をしていたら湯呑茶碗の飾り棚で
飾り棚はちょうど枕元の位置にある。今年の夏、私が眠っている間ゴキブリの侵略から守ってくれていたのかと思うとひとしおの感慨があった。
空気が一段と冷たくなった。真昼でも窓を開けていると肌寒い。蜜柑を十個ほど収穫した。まだ半分は枝に残っている。夜、部屋の灯りに照らされる蜜柑の橙色は、背後の夜闇に浮かんでいるようである。
日が傾くのが早い。二時を過ぎるともう、庭の千両が斜めに影を落とし始める。
空は雲一つなく晴れ渡っている。
帰り道。今季初めてポケットに手を突っ込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます