WEB小説サイトの未来、カクヨムの未来を考える
夢叶 える
1章 ライブ配信サービスを参考に収益パターンを考える
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このページでは、WEB小説を投稿することでお金を稼げるモデルがないかを検討しています。※個人の勝手な解釈になります。
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自作の小説をインターネットに公開し、それが出版社の目にとまって書籍化され、のちに映画やアニメになるケースがあります。
カクヨムで執筆している執筆者の中にも、作家として有名になりたい、文章を書いて生活をしたいという方が数多くいるはずです。
インターネットの発展により、企業や芸能事務所に所属していない個人が有名になれる時代です。
個人が有名になるケースとして、近年ではライブ配信サービスが人気です。雑談放送やゲーム配信といった放送をおこない、視聴者から一定の人気を獲得することで、広告収入や投げ銭アイテム課金などで収益を得ることが可能です。
ライブ配信をおこなう理由としては、
①有名になりたい
②お金を稼ぎたい
これらをモチベーションにしている配信者が多いのではないでしょうか。
上記の理由は、WEB小説を執筆している執筆者にも当てはまるでしょう。インターネット上に自分の作品を公開し「多くの人に作品を読んでもらいたい」「いずれ書籍化したい」という目的をもっている執筆者の方からすると、『①有名になりたい』というのは、執筆・公開するうえで大きな理由の一つです。
しかしながら、WEB小説を公開しても『②お金を稼ぎたい』を実現することは難しいでしょう。ライブ配信であれば、自身の放送に広告を設定し、より多くの視聴者に視聴してもらうことでそれなりの広告収入を得られます。
その一方でWEB小説は、公開してどれだけ閲覧されても、収益を得ることはできません。
では、ライブ配信サービスの収益モデルがWEB小説サービスでも活かせるか検討してみましょう。
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◆広告収益モデル
WEB小説ページに広告を設定し、閲覧された分だけ執筆者に還元する仕組みはどうでしょうか。
◇ポップアップ広告◇
まずはポップアップが表示される広告について考えてみましょう。
小説ページを開くと、ポップアップで広告が表示され、興味のある方はそれをクリックして商品ページへとリンクさせる。そして興味のない方には、✕ボタンを押して広告をオフにし、小説を読むことができるというものです。
実際に商品ページにリンクしないと収益には繋がらないため、収益金額は望めませんが、読者からすると興味がなければ広告を閉じればいいのでストレスのすくない方法なのかもしれません。
◇インフィード広告◇
ニュースサイトやキュレーションメディアなどの記事サービスを閲覧していると、記事の間に化粧品の宣伝やアプリゲームの広告が表示されることがありますよね。それがインフィード広告です。
記事の間に広告を設定しているため、広告の種類としてはWEB小説サービスとの相性はいいのかもしれません。しかし、読者からするとシリアスな場面や感動する場面で文章の間に広告が表示されてしまうと、雰囲気が台無しになってしまうと感じる方もいるはずです。
執筆者からしても自分の意図しない箇所で、関連しない広告が表示されるのは避けたいところでしょう。
◇動画広告◇
小説ページを開いたとき、またはページに滞在して◯分経過したタイミングで、動画広告を流すというものです。
私の考えでは、動画広告がWEB小説ページにおいては一番望まれない広告だと思っています。
文章と動画では圧倒的に動画のほうが情報量が多いため、読者の意識は動画に向くでしょう。
人間は文章でイメージするよりも映像のほうが認識しやすい生き物です。ページを開いたタイミングで動画広告が流れた場合、先に動く映像を見てしまったあとで文章を読むというのは理想的ではない気がしています。
読書中に一定時間経過することで表示される動画広告は論外です。
広告収益についてまとめると、ポップアップ広告がぎりぎりOKなラインではないかと思います。またユーザーの意図しない広告というのは、どうしても嫌われるものなので、カクヨムの場合であれば、各公式レーベルの新刊紹介広告など本にまつわるものでないと難しいでしょう。
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◆投げ銭・アイテム課金モデル
配信サービスにおいては、500円、1000円など値段が異なるアイテムを視聴者が購入し、そのアイテムを放送中に配信者にプレゼントするというものです。
配信者は貰ったアイテムの一部の金額を、収益として獲得することができます。
このモデルを参考に、WEB小説サービスの収益モデルを考えてみましょう。
◇執筆者・読者側へのメリット◇
読者は自分が応援したい作品や執筆者に、アイテムを送ることができます。
執筆者はそのアイテム額に応じた収益を獲得できるわけですが、読者がアイテムを送りたくなるようなリターンを設定できます。
いくつかリターンの例を考えてみました。
①支援者限定の作品が読める。
アイテムを送った方しか読めない作品を読むことができる。
②作中に支援者の名前のキャラクターを出す。
執筆している作品内に、支援してくれた読者の名前がついたキャラクターを登場させる。
③作品ページに支援者リストを表示する。
「この作品は◯◯様に支持されています」と作品ページに支援した読者の名前が表示される。後に作品がメディアミックスした場合、読者の自慢にもなる。
上記が、私が考えてみたリターンモデルです。
先に述べた広告を設定するモデルでは、広告が強制的に読者に表示されてしまうため、嫌う人もいるでしょう。
このアイテム課金モデルは、アイテムを送るかどうかは読者次第なので、広告を設定するモデルよりは、読者への負担がかからないものだと思われます。
大勢の読者から支持される作品であれば、執筆者への収益もそれなりの額になるはずです。
◇サービス側のメリット◇
そしてアイテム課金でメリットがあるのは、読者・執筆者だけではありません。サービス運営側への収益が見込めます。
WEB小説サービスは、サービス側が利益を出すことは難しいです。
カクヨムでは読者・執筆者ともに無料で利用が可能なため、サービスにお金を落とす方法がありません。サーバの費用や運営人件費などを考えると赤字の可能性があります。
カクヨムは出版大手の角川グループが運営しているため、利益よりも次世代の作品を探し出すことが運営の目的ではないかと推測しています。
ですが、課金アイテム機能をつけることで、アイテム売上の一部をサービスが獲得することができます。
スマートフォンからの決済の場合、大抵の場合はAppleやGoogleに決済手数料30%がとられます。(1000円の課金の場合は300円程度)
そこから40%や50%をサービス運営費として取得すれば、新機能の開発費や広告宣伝費に利用することができるのです。
しかし、現状カクヨムでは読者よりも執筆者のほうが多いと思われるため、収益は見込めないでしょう。執筆者が勉強のため他者の作品を読んでレビューをすることが多いようですが、執筆者が執筆者に対してアイテムを送るというのは考えにくいためです。
これまで以上にカクヨムから有名作品が数多く出版され、作品を支持する読者が増えることで、「投げ銭・アイテム課金」モデルが成立すると考えています。
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これらがライブ配信サービスを参考に考えた、収益化モデルです。
結論として、現時点では個人がWEB小説サービスで収益を得られるのは難しいと思います。
ライブ配信などの映像サービスの視聴数に比べて、WEB小説サービスの読者数には大きな差があります。
今回検討した広告収益モデルやアイテム課金モデルは、今後カクヨムで公式連載が今以上にたくさん増えて、著名な作家の作品を読むためにサイトを訪れる読者数が増加することで、実現可能な場合もあると思います。
最後にこんなに長い文章を読んでくれた読者様に感謝いたします。
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