01章 目覚めてからの少年時代
~プロローグ~
ここは、古くからゆかりのある親戚同士で結婚する様な代々受け継がれた家族である。
海野家と翡翠家は、代々続く姉妹のような家柄だった。
そこの掟は、とても厳しい物だった。
昔からこの家には、先祖返りと呼べる事が起きる事があり、その時が起きる際に、必ず不幸な出来事が起こると伝えられていた。
そんなある日の事……
事件は、おきてしまう――
海野家が何かの手により必要以上の莫大なお金が必要となる。
翡翠家も助けようとお金を集める物の限界があった為か、このままでは、共倒れになってしまうと二つの親族が話し合う。
その結果生まれた時から厄介者として扱われていた美琴と守瑠……
今回の出来事も厄介な先祖返りがもたらした不幸だと親族から言い出す。
そして先祖返りとして生まれて来た二人の子供は、莫大な保険金をかけて、病院と結託して病死するように手回しをして僕らは、命を絶たれるのだった。
手回しは、とても酷く食べ物に少しずつ毒が入っており、時間が経つと効いて完成される薬を飲まされていた。
そして、僕達は、目を閉じて眠るまま息を閉じる。
気づいたら冷たい石の上に、真っ暗の中で二人して手をつなぎ薄っすらと目が覚める――
僕達は、ゆっくりと身体を起こすと、遠くから光が見える……
その光に吸い込まれるかのように、僕達の足は動き入口までたどり着くと……
中央に、何かを祭るような飾りの部屋に出る。
そこには、真っ黒の髪をした綺麗なお姉さんが居る。
僕達は、ここがどこなのか聞きに足を進めると?
黒髪のお姉さんの口が開く――
「ようこそ転生の間へ、新しい魂の持ち主達よ?」
「そなたの魂は、まだ死ぬには、早いのじゃ!」
「私の力を使って、転生して新しい生活を送るのじゃ!」
見た目と違って、話し方がお婆ちゃんと話している感覚に陥る。
「何を考えておるか解るが、あえてなにも言うまい……」
「それよりそこに、鏡があるから自分達を見てみなさい」と言われ――
僕達は、鏡を覗き込むと見て驚いた――
そこに映って居たのは、先祖返りとなった時の状態が映される。
そして、お姉さんの口からお主らをあるべき別の世界に、転生して生まれ変わってもらおうと話す。
そして、僕達は、先祖返りの姿のまま転生し、違う世界へと送られるのだった。
目が覚めると真っ暗な所と空間が凄く狭く感じる――
僕は、勢いあまって手を正面に突き出すと『ガタン』と音がなり正面の板の様な物が落ちて光が目に入る。
ゆっくりと起き上がると、同じ箱の様な物が置いてあった。
僕は、恐る恐る箱の上を開けると?
美琴が眠っている……
そっと静かに、声をかけて起こすと?
「守瑠ちゃんあと五分だけ寝かせて!」
そんな会話が聞こえるが、状況がつかめないので、ゆっくりと身体を起して覚醒してもらう。
美琴は、起きて周りの状況を見て――
「あれ、ここどこなの?」
「それに、守瑠ちゃんおはよう――」
寝ぼけた眼差しで、目を覚ます美琴がいる。
僕達が体験したのが夢じゃない事を美琴の姿を見て確信してしまった。
本当に、僕たち二人は、違う世界にきてしまったようだ。
先祖返りで、家族から見放された生活をしてきて、最後の最後も家族によって、命を落とす事があったが、取りあえずここで生活して行く上での知識などをこの大きな屋敷の場所で、資料等を見つけてから考えてそこから新しくまったりと愉快な生活を目標にしようと決めるのだった。
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