ストーカー被害相談
傘井
ストーカ被害相談
沢崎「俺は高校の頃罪を犯した。そして現在俺はその罪を償うためにストーカ被害相談の仕事をしている」
プルプル(電話の音)
沢崎「はい、ストーカ被害相談です。どうかなされましたか。」
相談する女「今ストーカーやってんだけどその事でさ」
沢崎「こちらストーカー被害者専用のダイヤルになっています。イタズラ電話なら切らさせて頂きます。」
相談する女「なら大丈夫。私ストーカー被害にあってるよ」
沢崎「ということは、あなたはストーカー被害にあってると同時にストーカー行為も行っているということですか」
相談する女「違う違う。ストーカー被害にあったのはもう10年以上前の話だよ」
沢崎「ならあなたは只のストーカーじゃないですか、切りますね」
相談する女「え、電話切っちゃうの、なら今日夜7時に会ってご飯食べない。今日6時あがりでしょ仕事」
沢崎「なんでそれを」
相談する女「そうだね。食べる所は麺楽でいいかな、君あそこも醤油ラーメン好きだもんね」
沢崎「おいだから何でそれを」
相談する女「うんでも昨日ラーメンだったよね。なら定食屋の方がいいかな。」
沢崎「俺の質問に答えろーーー」
相談する女「うわ怖いな、無視されてると思って切れてるのかな
大丈夫全部聞こえてるよ」
沢崎「なら答えろなんで俺の個人情報を知ってるんだ」
相談する女「それは君のストーカだからにきまってるだろ。私は君のことならなんでも知ってる。」
「君はスキーが好きな事。ピーマンが嫌いな所。最近インスタントコーヒーに凝ってる事。彼女はいないというか作らなくて、その理由は高校の時ストーカーしたぐらい好きだった先輩を忘れられないから。」
沢崎「てめー誰だ」
相談する女「なんだわからないのか失礼なやつだよ。どうだ今私が怖いか」
沢崎「あー怖いと思ってるし、牢獄にぶちこみたいね」
相談する女「そうかー、その言葉10年前のお前にいってやりたいよ」
沢崎「・・・・・」
相談する女「あそいえば相談の話にもどるんだが、
私が今ストーカーしてる人は昔自分をストーカーしてた人なんだけど、好きになったから告っていいかな」
沢崎「え」
相談する女「よく声聞いてみろ」
沢崎「もしかして、高嶋先輩」
相談する女「そうだよ。声で気づけよ昔ストーカーしたんだから」
沢崎「何で俺の事好きになったんですか。酷いことしたのに」
相談する女「いやーよく考えれば。私があってきた男の中で君が一番私を愛してくたしな」
沢崎「じゃなんでこんな電話を」
相談する女「まあ復讐。当時本当に怖かったからな」
沢崎「すいません」
相談する女「でもこれでお相子。ちゃんとした恋をしようじゃないか」
都内某所同時刻 首つり死体
高嶋「ストーカーなんて死んでしまえ」
ストーカー被害相談 傘井 @ogiuetika
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