転生野球~僕はどうしてプロ野球選手になれないんだろう…それはね生まれたときから神様が決めていたことだから~
山鳥うずら
第1話
夢というのは存外諦められないものである。俺は毎年プロ野球ドラフト会議をみるたびに自分の名前が呼ばれるのではとドキドキしながらビールを飲みテレビにかじりつく。
大学野球でレギュラーをはってはいたが所詮そこまで止まり。OBの会社ドラフトで実力以上の求職をもらい負け組ではない人生を送っている。
休日は社会人野球をやり上司とも良い関係を構築する社会人ライフ。しかし,プロ野球選手になる夢は捨てることは出来なかった。
地元のプロ野球テスト入団で一次テストで50メートル走(6.5秒以内)、遠投(90メートル以上)という条件をなんとかクリアーした俺は二次試験に挑む。
さすがプロ野球を夢見る二次試験通過投手の投球は切れがいい。自分の打席が回るまでボールの球種を目に焼き付ける。
いよいよ俺の打席だ――。
グンと唸る硬球 ! 危ないッッと思った瞬間、ボールが頭にぶつかる。キラキラとした星を見ながら意識が白く消えていく。
明日、会社に行けるのかしら……それが最後の記憶。
目が覚めたのに身体が上手く動かない。後遺症が残ったのかという恐ろしい結論にいきつく。目を開けても 黒・白・グレーという色しか認識できない。何も見えないという恐怖が俺を襲う。
ああああああああ~~~~~~~~~~~~~俺は子供のように泣きじゃくる。
「誠ちゃんママですよ♪ 怖い夢を見たのでちゅか」
俺は声の主にヒョイと持ち上げられて揺らされた。
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