オタクな2人

傘井

第1話げんちょけんに憧れて

屋久島えりこ「あんた現実の恋に興味ないのー」

山田せいや「言わんでも分ると思うが、答えは無論なしだ」

屋久島えりこ「だよねあんた昔から漫画大好きだもんね」

山田せいや「そうだー。二次元の彼女達と比べたら現実の女なぞクソ」

屋久島えりこ「うわー現実の女性の前で普通言うかそれ」

山田せいや「何言ってんだ。お前だってオタクなんだから俺と同じ考え

ろだろうが」

屋久島えりこ「いやー確かに漫画好きだけど普通に恋したいし」

山田せいや「ほおー見損なったは。昔は本気で漫画の世界に行こうとして  」

屋久島えりこ「お前それ言うな」

山田せいや「言いませんよ。漫画の世界に行こうとして何故か物理を勉強してたんなんてー」

屋久島えりこ「いってんじゃねーか。それ私の黒歴史だからやめろー」

山田せいや「あん時のお前は良かったぞー。いろんな奴に相対性理論の凄さを熱弁してな」

屋久島えりこ「お前殺すぞ」

山田せいや「そして授業中に先生に相対性理論のこと熱弁したら、先生に指摘されまくって、クラスの前で顔赤くしたよな」

屋久島えり子「お前もしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるのか」

山田せいや「やばいこれえりこがガチギレの時言う言葉だ(心の声)」

殴る音

山田せいや「ぐわーーーー」

屋久島えりこ「お前私が恋の話をしているのに何年前の話をしているんだ」

山田せいや「すいません。調子のりすぎました」

屋久島えりこ「分かればよろしい」

山田せいや「でも何でいきなり恋のなんて」

屋久島えりこ「いやーそのー」

山田せいや「なんだよ」

屋久島えりこ「私はお前と恋がしたいんだよ」

山田せいや「はっ、なに言ってんの」

屋久島えりこ「言葉通り」

山田せいや「いいすよ」

屋久島えりこ「えっ。お前さっきまで三次元の女はくそだって」

山田せいや「お前は別だろー中学からの付き合いだし。後中学生時代からの友人と付き合うとか最高に萌えるシュチュだろう」

屋久島えりこ「あんた確かにそんな感じのラブコメ大好きだもんな」

山田せいや「まあな」

屋久島えりこ「ありがとう」

山田せいや「あそうだ一つ質問なんだが、なぜいきなり恋をしようと」

屋久島えりこ「うーん。げんちょけん読んだから」

山田せいや「お前それオタク同士が恋するマンガだよな」

屋久島えりこ「うん。影響うけちゃって」

山田せいや「お前人のこと言えんじゃないか」

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