第3話新宿のホテル

 お母さんと一緒に、新宿のホテルに泊まった。

 不思議だな?と思った。こんなにも近しくて一見するとかわいらしい母親があまり魅力的に見えない。

 変な言い方だけど、醜いとも言える。

 自分の中で物語とは。

 自分が一番面白いというものだろう。そう思うのである。

 

 自分は自分と教えてくれる母は一番美しいのだ。

 そう思うのだ。

 向日葵。そう自分を呼ぶ姿を思い返してみると、母親の桜のイメージに繋がる。


 その場所は自分の部屋である。

 そう強く決心したのであった。

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