第2話東京の。

 東京に新幹線で三時間。緑の窓口には本当に感謝。

 自分ははじけ飛ばなければならないらしい。本当のことらしい。

 自転車を借りて、東京をドライブ。

 

 今何をしているのかな。

 桜が咲くのは春だけなのかな。夏に咲く桜は希少種である。それは、ちょっと劣等種である。

 桜咲。


 僕のお母さんはそんな名前をしている。

 僕のお父さんは高校教師をやめて、スーパーでアルバイトをしている。

 

 それにしては長すぎるだろう?


 「東京の。」

自転車を自転車レンタルのアルバイトの人に聞くと言った。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る