われても末に

キミが亡くなってしばらく経った頃。


家に帰ったら新しい家族がいた。


キミとは種類も毛並みの色も名前も

全然違う新しい家族。


キミみたいにケージから出てこなくて

私たち家族は

そっと見ていることしかできなかった。


まるでぬいぐるみのようで可愛い家族。


キミは怒っているかな。

…いいや、

キミのことだから許してくれるよね。


私は新しい家族に

キミに言えなかった分大好きだよって言う。

キミに可愛いねって言えなかった分

何度も何度も撫でながら可愛いって言う。


全ての言葉はキミに言えなかったもの。

私はキミの分、

たくさん新しい家族を愛すよ。

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