滝川の

私は火葬されたキミを迎えに行った。


キミは白い陶器の中にいた。

ふわふわの毛も

くりくりの目も

温かさも

何もないキミは骨になっていた。


業者の人は

綺麗に骨が残りましたねって言ってた。

そして、

本当に安らかな顔でしたよって言った。


死んだキミは目を開けたままだったけど、

火葬する前になると目が閉じていたんだって

お母さんが教えてくれた。

死後硬直で

決して閉じなかった目が閉じたんだって。


業者の人はいった。

きっと

未練が無くなって逝けたんでしょうねって。

幸せな子ですねって。


ねぇ、キミは幸せだった?

キミは未練なんて無くなったの?

未練があるのは私だけ?


キミに会いたいよ。

会えるならたくさんの愛をキミに注ぐよ。


今までの分、

たくさんキミに大好きだよって伝えるのに。


キミはもういない。

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