34話「班決め、ペア決め」

「大樹」


「ん?どうした玲央」


「班行動なんだけどまだ空いてる?」


「あーその事か、すまん今回前から声かけられててそっちで組んじゃったから」


「大丈夫。ごめんね」


 大樹はダメだったか、後は余り物として最後の人数調整の為にどこかのグループに入れてもらうしかないかな。

 そう思ってたところに後ろから声が掛かる。


「相澤君」


「ん?あ、麻那辺さん」


 声の主は麻那辺さんだった。一体なんの話だろ。


「ペア行動、一緒に回らない?」


「え?」


「あれ?もしかして先約あった?」


「いや、ないよ、僕は大丈夫」


「じゃあよろしくね♪」


 こうしてペア行動の人は決まった。後は班行動か・・・これはどうしようも・・・


「相澤~」


「ん?長嶺さんか、どうかした?」


 今度は長嶺さんが声掛けてきた。多分聞く内容は分かってるけど。


「ペア行動は空いてる?」


「ごめん、さっき相手が決まったから・・・」


「かまへんよ、なら班行動一緒に回らへんか?」


「え?いいの?」


「もちろんや、まぁ女子3人に男1人やけど大丈夫か?」


「あー、まぁ頑張るよ。このままだと数合わせで入れられるところだったし」


 こればっかりはしょうがない。誘ってもらえたんだ。それなりに頑張らないと。


「なら決まりやな」


 こうして無事班行動とペア行動が決まった。一応ひと段落だな。


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