第13話「思いの衝突」
あれから私と長嶺さんは近場のカフェに入った。
もちろんさっきの事について聞きたいこともあったので向こうから誘ってくれたのは助かった。
「長嶺さんは相澤君のことが好きなの?」
「好きか嫌いなら好きやで、面白そうやから、付き合ってみたいとは思うとるよ」
「・・・私も相澤君のことが好き!」
「知っとるよ、相澤は気づいとらんみたいやけど、1日一緒にいてみたらわかるわ」
「なら、なんで私の前であんなこと言ったの!?」
「面白そうやから・・・てのもあるんやけど麻那辺さんの前で言っとけば、今後ウチがアピールしたとしても慌てなくて済むやろ?」
「たしかにそうだけど・・・」
「ウチはアンタらが部屋が隣で一緒に登校しようとしてるってことも知っててアイツに言ったんや。
別に麻那辺さんが相澤と一緒にいるのをとやかく言うことは無い。
対等に勝負しろとも言わん。
だけどなウチがなにかしようとしてる時に邪魔だけはせんといて欲しい」
「え?そんなんでいいの?私の方がたくさんの時間、相澤君といられるんだよ!」
「知っとるよ、でもなウチの今思ってる気持ちと麻那辺さんの本気の気持ち。
これを知ってて対等に勝負しろなんて言えんわ、言うとしたらウチが本気になってからや、まぁやるからには勝ちに行くよう頑張るつもりやけど」
「わかった、ありがと!私も頑張る!」
「がんばり」
長嶺さんがどこまで本気かわからない。でも私の本気の気持ちを知ってても相澤君に言うってことはやっぱり・・・。
いや、例えそうだとしても相澤君に1番長くいられるのは私だ!長嶺さんのすることの邪魔はできないけど、私には長嶺さんからもらったそれ以外の時間もある。頑張ろう!
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