第8話 消える 3/3への応援コメント
本作のタイトルに用いられている詛という字を辞書で引くと「呪い」のほかに「誓い」という意味もあるそうです。
一見両者は全く違う意味に思えますが、願望を叶えようとする行為と意味ではコインの裏表なのかもしれませんね。
作品の随所で垣間見れる、著者が言葉一つ々々の意味を大切に扱っているところも本作の魅力だと思います。
作者からの返信
沢山の応援コメントありがとうございます。ご質問いただいたことにお答えしていきたいと思います。
●【八白の名の由来】
まず「八白」の名の由来なのですが、九星気学は意識していませんでした。と、いいますか、正直にいいますと八白土星という言葉を初めて知りました。
名の由来は「社」だから「やしろ」というダジャレなのですが……作中では別の由来が語られます。11話、12話で触れられる話題なので、今は伏せておきます。あ、別にすごい秘密が隠されているとかではないです。ただ、大切な名前だというだけです。
●【詛の意味について】
「詛」の方については「そをほどく」の語感から選んで、その後で意味を調べましたが、おっしゃる通り「誓い」の意味も込められています。
呪いも誓いも、人を縛り付ける点で共通していると思います。八白は他人に呪われることが想像できないくらい強い術者ですが、ゼツの言葉を気にして自分自身を縛り付けてしまっています。その点で、作中でもっとも深く呪われているのは八白自身であり、その「詛」が解かれるまでの物語である、というようなつもりでタイトルをつけました。
……「八白って主人公のロリババアが色んな呪いを解決していくんだろうな」と最初に印象づけて引っかける狙いもあったりなかったり。
なので、いただいたコメントの”願望を叶えようとする行為の表裏”という表現を見て、テーマの一つが端的に書き表されていて感動しました。深く読み込んでもらえて、書いた人としてとても嬉しいです。ありがとうございます。
8話では初の八白さん視点で物語が描かれました。ピンチに陥った八白さんですが、ここからの結君の頑張りが本作の最大の見どころだと自負しております。全文で12万字ほどの中短編ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
厚かましいお願いですが、もしよければ、読了後にでも評価レビューを残していただけるとヤシロサンカワイイヤッターできますのでよろしくお願いします。
第7話 なぞる 3/3への応援コメント
八白さんの名前が気になって少し調べてみたら、占術の一つ、九星気学で用いられる八白土星(はっぱくどせい)という用語が出てきましたが、もしかしてこのあたりが由来でしょうか?
さて、ここに来て八白さんと主人公との(神谷家とのと言うべきか?)意外な関係が明らかになりました。いままで欠けていたピースが少しずつ嵌ってゆき物語もいよいよ佳境を迎えつつあり、続きを読むのが楽しみです。
編集済
第1話 集める 3/3への応援コメント
人間歳を重ねると過去に憧憬の念を抱くことが多くなりますね。
いつの時代も若者は未来に胸を膨らませ、老人は過去を振り返る。
この話の先生は、それほど老齢ではないかもしれませんが……。
過ぎた時間は取り戻せないもの象徴。そう考えると少し物侘しくもあります。
第1話 集める 2/3への応援コメント
地の文とはいえ八白さんを犬扱い……。やはりこの主人公食えなそう。
第1話 集める 1/3への応援コメント
持ち去られたのは、普通に考えれば取るに足らない物ばかりでですが、犯人の深意は如何に?
第12話 形づくる 後編 3/3への応援コメント
八白さんの名前の由来はそっちでしたか。
何はともあれ、これで大団円。よかった、よかった。
ちなみに日本で九尾の狐というと玉藻前が有名ですがもしかして!?
なんて一瞬思いましたけど、あちらは思いっきし悪役ですしさすがに別人(別狐か?)ですね……。
作者からの返信
別狐ですね。
悪女でも傾国の美女でもない、寂しがり屋で強がりな美少女ロリババアですので、結君と仲良く幸せに暮らしてもらいたいなぁ、と思います。